愛しのコロナシオン

一身にファンの想いを背負い、その想いに応えるかのように、母の現役時を彷彿とさせる勝ち方でデビュー戦を飾ったコロナシオン。
幾多のファンが感涙にむせび泣いたことか。私も、震えるほどの喜びをもらった一人だ。

そして、２戦目を迎えた今日。
再び、心臓の音が聞こえそうなくらい緊張して、その時を待った。

あいかわらずマイペースでパドックを歩く。
ゲートでは、お隣のお馬さんにご挨拶。
横を向いてたらゲートが開いて、前脚を上げて、ワンテンポ遅れてのスタート。

ステイゴールドの甥っ子、タガノアシュラ×逃げの名手武豊騎手が、ぐいぐい飛ばしてレースを引っ張る。

ダントツ一番人気故に、トリコロールブルー×福永騎手にマークされ、蓋されて、ブンブン首を振る。首を振りながら、鞍上に喧嘩を売る。

いくらなんでも、これじゃ勝てない。最後方を必死についていくコロナシオンを見て、これはこのまま殿負けもあり得ると覚悟はした。

がんばれ。
がんばれ。
諦めるな。
まだ行ける。
がんばれ。
怪我はしないで。
無理はしないで。
がんばれ。
がんばれ。

負けを覚悟しながらも、テレビに向かって何度も声が出た。愛犬くんが、そんな私を怪訝そうに見ていた。

５頭立てのレースは、コロナシオンにとっては試練となった。
負けた事は、やっぱり悔しい。
けれど「よく頑張ったね」と声を掛けたい気持ちでいっぱいになった。

思えば、たった２歳の女の子だ。
なんで自分が走るのか、走らねばならぬのか、まだよくわかっていないし、納得もしていないのだろう。
幼さを見て、愛しさが増すばかりだった。

コロナシオンの競走馬生活は始まったばかり。
これから先どんな成長を見せてくれるのか、ますます楽しみになった。
私は、ただひたすら、無事を祈って全力で応援していこう。

頑張れ☆コロナシオン
無事に元気に自分らしく。


*************
おまけ

家族が府中のモニター前で目撃したおじ(い)さんの熱い声援。

「コロナ！！！落ち着け！！！
行けるから！！！
コロナコロナコロナ！！！！
あ??！！！
とどくとどくとどく！！！！
とどけ！！！！！
あ??！！！！
邪魔されたから！！！！
八百長だこんなの、コロナが負けるわけねえだろ！！！！！」

他の馬はみんな馬番で呼んでたらしいです。
あらゆる世代に愛されてるな、ブエナ母娘。
おじさん、私はあなたとコロナシオンについて語りたいです(*￣∇￣*)