白蛇様

やっぱこの時間行動してる人少ないよねぇ。
オレは何故かこの時間が1番Highなんだよね。
エクスペディションの夏によう似てるわ。

まぁ友達多い人は流れちゃうかもしれないねぇ。



今日は白蛇様の話するわ。



では、どうぞ。









白蛇様

今から5.6年くらい前の暮れ。
我が家は大掃除の真っ最中。
そんな時…

親父「うわっ！おい！おい！蛇だ！白蛇だ！白蛇様だ！」

親父がそう言って手にしていたのは、白蛇だった。いや、正確には白蛇の死骸だが。
クローゼットの整理をしていたら出てきたらしい。

親父「白蛇とか、めでたいお方が出てきたなぁ。しかしなんでクローゼットに？一体どこから…あ！きっと天から来たんだ！神様の遣いなんだよきっと！」

しらぬい（おいおい。んなわけあるか。ばーろう）

ほんまにコナンとコゴロウ状態だった。
でも本当に謎なんだ。
家は一階だけど、集合マンションみたいなかんじで、庭はあるけど蛇なんて出たことない。
つか白蛇なんて生まれてこのかたどこでも見たことない。

しらぬい「…ほんとに天から来たのかもね。」

親父「当たり前だろ。それ以外どこから来んだよ。アホか。」

しらぬい（アホはてめーだろ！バミューダトライアングルで神隠しにしてやろうか！）

とか思いつつも、オレも0.1%くらい不思議なこともあるかもと思ったから許してやった。


そんなこんなで、その白蛇様。
せっかくだし何か幸運をもたらしてくれるかもと、我が家で祀ることにした。

親父「いやー来年はきっと超めでたいぞ！」

母親「ね。楽しみだね。」

妹「綺麗だねぇ。」

しらぬい「見栄えはするよね。」

弟「…」

しらぬい「ん？弟よ。どうかした？」

弟「いや、みんなめでたいなぁと…」

…まぁそうだよな。
そんなオカルトありえません！
って感じだよな。それが正論だ。

それ以来我が家ではなんか良いことあると、白蛇様に感謝を述べる感じになってな。
それなりに良いこともあったりしたから、ほんとに天からの遣いなのではと思っていた。


その三年後くらいだったかな。
すっかり白蛇様も我が家に根付いて来た頃だった。

弟「兄ちゃん。話があるんだけど。」

しらぬい「なに？」

弟「あのね…」
























弟「あの白蛇、オレが内緒で飼ってた蛇が脱走して、干からびて死んだだけなんよ。」

しらぬい「…なんでこのタイミングーw」

どうやら白蛇様は弟が親に怒られると思い、内緒で飼っていたリーズナブルな蛇で、海外旅行行ってる間に逃亡し、クローゼットの中で干からびて死んでしまったと。

これはコナン君でもわからんわぁ。


ちなみに白蛇様は今でも飾ってあり、この事実はオレと弟以外は知りません。