スマートフォン版へ

マイページ

565件のひとこと日記があります。

<< チャージ... ひとこと日記一覧 終電バイバイ... >>

2013/02/05 14:44

ガブリエル

超・趣味の話。

スーパーナチュラルという海外ドラマが好きです。
年末年始からDVD見直してて、いまシーズン5です。

兄二人が殺し合いの大げんかをするのに耐えられなくなったガブリエルは、地上に出奔。
そのままずっと、見ないふりを続けて、関係ない、とうそぶいていました。

でも、ある人間から、兄弟の問題から目を背けてると罵られ、また、地上に降りてから少なからず関わりを持ってきた異教の神々たちの生が、最終戦争によって脅かされるという事態にいたって、とうとう兄との対峙を決意します。

しかし、その兄とは魔王ルシファー

もとは同じ大天使だとはいえ、とてもかなわない相手です。

対決することが、そのまま自分の死を意味することを、彼は誰よりもわかっていました。

けれども彼は決めました。
たとえ殺されても、届かなくても、自分の思いを伝えることを。
勝ち目など全くないけれど、それでも、家族として、自分の手でとめること、立ち向かうことを決めたのです。

集っていた異教の神々をつぎつぎと惨殺するルシファー
それをさえぎり、ルーシー、とガブリエルは親しげに呼びかけました。

なぜ自分に逆らうのか、とルシファーは訊ねます。
自分は人間に忠実なだけだ、とガブリエルはかえします。

人間は愚かで、欠陥だらけな生き物だ、とルシファーは言います。
確かに。でも、自分たちよりはずっと上等だ、とガブリエルは答えます。

人間は、過ちを認めようとする。
向上しようとする。
許し合おうとする。

だからだ。と。

それは言いかえれば、それができない兄たちへの痛烈な非難であり皮肉でした。

誰より人間を憎んでいるルシファーには、この上ない侮辱です。

けれどそれよりも、この兄にとっておそらくもっと辛いのは、それを愛する弟に言われたという事実です。

ルシファーもまた、家族をとてもだいじに思っている一人だから。
兄弟たちを、父を。
だからこそ、その間に入る人間が疎ましくてたまらないのです。
理解されないことが、辛くて仕方ないのです。

怒りよりも悲しみで、ルシファーの顔はゆがみます。

私にそれをさせるな、とルシファーは言います。
自分の行動を誰かのせいにするのはもうやめろ、とガブリエルは言います。

その目は、ルシファーと同じような悲しみに満ちて、そして悲壮な決意がたたえられています。
ずっと逃げ回ってきた彼の、やっと振り起こした勇気でした。

お気に入り一括登録
  • スーパーナチュラル
  • ルシファー
  • ルーシー

いいね! ファイト!