力でねじ伏せた・・・。

オークスはとても見応えのあるレースだった。それぞれに桜花賞での悔しい思いや後悔などが透けて見え予想する側としてはレースを組み立てやすい。
今回一番良い競馬をしたのはルージュバックだと思う。勿論勝った馬は賞賛するべきだが、その下地を作ったのもルージュバックだったと言える。ルージュバックは終始強気な競馬に徹した。
東京2400の乗り方としてはあまり得策とは思えない前目の５番手ほどを進み、自ら動いて行って先行馬を捻じ伏せ力強く抜け出しを図った。この展開は切れるディープインパクト産駒たちには美味しすぎる展開であり、ミッキークイーンには差し切られてしまったが、よれながらも２着は死守したのだから１番人気に恥じない競馬をしたと思う。この経験がさらにこの馬を強くし歴代の名牝に負けない馬に成長する余地はあると思う。後は、この着差は厩舎の経験値の差ともいえるので、今回のように育成場仕上げでなく厩舎で仕上げられるようになればと思う。
ミッキークイーンは桜花賞に出れなかった鬱憤を晴らすような見事なレース振りだった。自分の本命はこの馬だったのだが、本命に出来たのは桜花賞を除外され2000ｍのレースを使ってくれたからこそ。今回一番距離に不安のないディープ産駒だった。浜中騎手にも来週のダービーには騎乗馬がいないし、ここらで・・・の雰囲気が漂っていた。もっともっと彼には期待をしており、今年こそリーディングをとって意味がある。池添ＪはＧ１では頼りになる騎手だ。