ダービーウイーク　3　歴史は繰り返す？

歴史は繰り返すと言われるが、繰り返すのが歴史である。
なぜかことダービーでは２番人気の馬の結果が良くない。
勝ったのはこの30年で２頭だけ。その２頭とも皐月賞では１番人気に押されて敗戦。ダービーで巻き返した形だ。

なぜ皐月賞で１番人気になったかと言うとトライアルで強い勝ち方をしたからであり、今回ならサトノクラウンにあたる。
皐月賞馬なのに１番人気にならない時は大抵１番人気でないのに皐月賞を勝った時であり、本来ならリアルスティールが逆転で１番人気になっても良いのだが、やはりドゥラメンテの末脚があまりにも鮮やかだったので、今回は１番人気におされそうである。

実は皐月賞２着馬で大成できた馬も割と少ない。ビワハヤヒデなどもいるがハヤヒデが強くなるのはもっとあとである。ダービーを勝ちたいリアルスティールにはあまり歓迎したくない歴史である。
しかし、何事にも例外と言うものがある。２番人気が勝った過去２回。１度目は１番人気の騎手がまだ若手であり、勝ち馬を軽んじている風潮があった。
２度目は滅茶苦茶な不良馬場でベテランの手綱が冴えた。
３度目は？ヒントは共同通信杯にありそうである。

さて、１馬人気になりそうなドゥラメンテも１番人気でなく皐月賞を勝って２冠に輝けた馬も実は少ない。しかしその少ない中にあのオルフェーヴルもいる。逆に言えばここで人気に応えて勝つようなら名馬への道も開ける。

前走この馬を◎に押した理由は唯一この馬だけが新馬や条件戦で突き放す勝ち方をしていたからである。歴史的に１着には強くは押せないが３着以下も考えにくい。
能力は１番なのは間違いないだろう。2400は未知だが。

実は今年は最初からダービー馬は別路線組ではないかと考えていた。歴史的にはその資格はサトノラーゼンに一番ある。しかし、いつだって例外はある。そろそろ青葉賞馬がダービー馬になっても良い頃ではとも思ったりする。

今年も歴史は繰り返すのか？それとも新たな繰り返すための歴史が築かれるのだろうか？
実に興味深い。