818件のひとこと日記があります。
2015/06/01 10:56
日本ダービー観戦記 〜どうすればリアルスティールはダービー馬になれたのか〜
第82回のダービーが終わった。そろそろ新馬戦もスタートし、第83回のダービーに向けて関係者も僕らも注目が移っていく。
自分の中で1頭幻のダービー馬がいる。幻と言うと普通は能力はあるのに何らかの理由で本番に出れなかった馬を言うものだが僕の幻のダービー馬は実際に1番人気で出て4着に敗れた。
ワールドエースのことである。
この馬は特別な才能を持って生まれながら開花出来なかった悲運の幻のダービー馬である。批判覚悟で断言するなら、新馬から武豊が乗っていたなら間違いなく無敗、もしくは皐月賞で負けたかも知れないがキズナより早くにダービー5勝目を上げていたであろう馬である。
しかし、当時はユタカも落馬事故復帰後で苦しんでおり、全盛期なら間違いなく任されたであろう手綱は武豊次期後継者?と期待されていた福永祐一に託された。そして、負けてはいけない条件特別で取りこぼし騎乗を他者に譲るなどもあって、結果皐月2着、ダービー4着、骨折してしまい元の能力に戻ることはなかった。少なくとも現時点では。
ダービージョッキーとは決して取れたらいいなぁ程度の気持ちで転がり込むタイトルではない。何が何でもこの馬で絶対にダービージョッキーになってみせると言う強い気持ちが必要だ。勿論時には勝利の女神も気まぐれを見せる時もあるだろうが、その首根っこ捕まえてこっちを向かせるくらいの意気込みが必要だと思うのだ。
僕は今回福永Jがワールドエースの二の舞を踏んだように感じて仕方がない。リアルスティールにはダービ馬になれるだけの資質が十分にあったと思っている。ボタンの掛け違いはスプリングSだろう。そもそもローテーション的には中山を使いたいなら弥生賞の方が関西馬には良いと思っている。もちろんオルフェーヴのような成功例もあるが、あれは2冠とも東京開催であった。最近は大手クラブ馬主の使い分けが顕著になり、今年みたいにやたら無敗の馬を作り切磋琢磨することなく本番を迎えることも多々ある。まるでお手てつないでゴールする幼稚園の運動会のようである。
話をもとに戻すと、スプリングSは絶対に負けてはいけないレースだった。それで、結果として、皐月賞で1番人気をサトノクラウンに譲り、上品な競馬をしてドゥラメンテに負け、ダービーで一か八かの賭けに出てその賭けに負けた。僕はスプリングSでこそ、皐月賞のようなレースをし、皐月賞でこそスプリングSのような少し大胆な騎乗をし、馬にもきちんと自信をつけてやって本番のダービーに臨むべきだったと思っている。
福永Jはとてもクレバーな人間なのだが、何でも頭で考えて納得したがるのは悪い癖であり、スター性を欠くもの以外の何でもない。エピファネイアの時にも感じたことだが、馬の個性を活かすのではなく、自分の理想の枠に当て嵌めようとすることが馬への教育だと思っている節がある。
そこが、騎乗フォームだなんだ云々ではなく武豊と福永祐一の一番異なる点だ。だから、武豊乗る名馬にはそれぞれ個性に合わせた「スタイル」があり、福永祐一の馬にはそれが無い。
僕はリアルスティールの個性は並んだら抜かせない何が何でも差し返すと言う勝負根性だと思う。だから、もし、昨日のダービーでこの馬が勝つには共同通信杯のような展開に持ち込むのがベストだと思っていたが、きっとそれはやれないだろうなと思っていて軽視した。
もし、サトノラーゼンがリアルスティールだったら、首差でダービー馬になっていたかも知れない。サトノクラウンが勝てなかった理由も少し近い。結局は凡てをポジティブに捉えたミルコとネガティブに捉えたクリストファとの差にも思えた。ミルコデムーロが見事にドゥラメンテの個性を引き出し勝たせた日本ダービーだった。
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じゃんぽけさん
確かにサンデーRのお坊ちゃまはドゥラはもっと後ろから行く予定だと(笑)言ってましたもんね。臨機応変、大体作戦なんて役にたたないですよね(笑)あれだけ死んでも行くと言っていたスピリッツミノルがまた行かなくて典ちゃんに先手取らさせてしまうんだもの。
おいらも今年までは祐一がいつかダービー取れると思ってたんだけどな・・・。 -
きんぐかずさん
賢い馬は勝つことで自信を持つとか・・・ドゥラは皐月賞を制したことで自分がこの群れで一番だと確信したかのような成長を見せましたよね。
福永君、調教師の指示通りにしか動けない時点で負けですよね、新人じゃあるまいし -
こんにちは♪
やまさとです!
福永君はいずれはダービー勝つとは思います。
僕的には幻のダービー馬はフジキセキかなぁ?
サンデーサイレンス初年度産でしたね♪
サトノ冠がダービー勝てない理由は、サトノ(里見オーナー)、まだG1を勝てていないはず。初G1がダービーってこと無いと思います。 -
エソラさんがいいね!と言っています。