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2015/12/18 00:32
エイシンヒカリと陽気なイタリアン
久々に明るいニュース。まさに「朗報」と言えるエイシンヒカリの香港カップ制覇でした。グリーンチャンネルで香港マイルから見ていたのですが、モーリスの勝ちはある程度想定内だったのですが、エイシンヒカリの勝利はうれしい誤算でした。ま、それでもライアン・ムーアが猛然と追い込んできた時はハラハラしましたが、鞍上は余裕がありましたね。彼にとっても本当に久々の海外G1制覇!これで流れが変わればいいなと思いますがその結果はすぐに今週の朝日杯で分かりそうです。かつてのユタカなら間違いなく勝つでしょうが、最近だと勝てない流れです。さて、来年に向けてここは本格的に復活したところを魅せて欲しいです。
そんな香港での日本馬が大活躍する前日の重賞でまたもや勝利したのがミルコ・デムーロでした。彼が大レースに強いのは今に始まったことではありませんが、それでもサンビスタでのG1制覇には驚かされました。よく馬は持つ能力の100%以上の力は発揮できないと言われています。だからジョッキーはなるべく道中ロスが無いように折り合いに気を使いちょうどゴールした瞬間にエネルギーを使い果たすことを目指して競馬をするわけですが、相手があるこであり中々上手くいかないから、最後ばてたり脚を余す馬が出てくるわけです。ただ、僕が思うのは馬にも感情はあるだろうなってことです。勝利インタビューなどで、ミルコの喜びを隠さない本当にうれしそうなイタリア人らしい明るい笑顔を見ているとこの陽気さがきっと苦しくなった馬にも励みになって中々出し切れなかった力を出せたりする効果があるのではないかと思ってしまいます。馬を追う姿は騎手それぞれですが、ムチが効くならばアメも効くのではないでしょうか(笑)腕でどんなにしごいても馬の推進力にはなにもプラスにはなりませんが見てるこっちにはジョッキーの一生懸命さが伝わってくるのと同じようにもしかしたら馬にも何か伝わるものがあるのかもしれません。そう言えば世界的名手フランキーことランフランコ・デットリーも陽気なイタリア人。あの明るさが人も馬も惹きつけるものがあるのでしょう。香港カップの直線で差を少しずつ詰められていくのを見ながらそんなことを感じていたわけです。
香港カップと言えば大活躍だったライアンムーアが進路妨害を2度取られ残っていた日本での騎乗ができなくなりました。香港に渡る直前まで日本で得意?のイン突きをして大活躍でしたが、もしかしたら日本の少し温めの競馬に浸かり過ぎて同じ調子で香港に行ってやらかしてしまったのかも知れません。ま、本人は日本と香港で稼ぎまくって早めのクリスマスを家族と過せてハッピーくらいにしか感じていないかも知れませんが、強引さは時に魅力であり、しかし競馬ではそれこそ命取りになりかねません。厳しい競馬と汚い競馬の線引きは常に必要だと思います。クリーンで厳しい白熱した一戦を今週も楽しめたらと思います。
目指せ!ではなく必達!G1完全制覇!