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2017/05/30 03:38

極々個人的な東京優駿「日本ダービー」回顧録その1

今回のダービーは馬の能力もさることながら、騎手の能力が結果に大きく影響したダービーだと感じた。それは、単にクリストフが好判断でスローペースの壁を破って積極的に動いていって掴んだ勝利とかそんな単純なものではなく、もっと深い意味を考えさせられたダービーだった。
見ているこちらが苛立つくらいのドスロー。特に向こう正面の直線は長く感じられた。その向こう正面で2頭の馬がポジションを押し上げて動いていった。先に動いたのはレイデオロ。それにつられる様に動いたのがペルシアンナイトだった。その時自分はレイデオロは好判断だと感じたが、ペルシアンナイトは「え〜!」と思った。そこで動いて欲しくはなかった。
どちらの馬もパドックでは気合十分というよりは入れ込みぎみだった。しかし、スローでもキッチリ折り合っていたレイデオロとは対照的にペルシアンナイトははきりと掛かっていた。しかし、実はその差は問題ではない。問題は動いていった理由の違いにあると思う。言わば積極策として動いたのが、ルメールで、消極的策としてついていったのが、戸崎騎手だったのではないかなと思う。折り合いながらこれなら動いていっても大丈夫と判断したのに対して、後者はこれ以上は我慢できないと思ってのことだと思う。そうでなければ、先に戸崎騎手が動いていたはずだ。勿論あのままあの位置で我慢してたらもっと着順が悪かった可能性もある。自分たちはいつだって結果を見てからあーでもない、こーでもないと言うので簡単だが、実際は何が正解か?は結果がでるまでわからないのだ。だから、あんとき動いたら良かったとか?なんで動いたんだとは軽々には言えないと思っている。では?なぜ戸崎騎手の判断を問題にしているかというと、それは、普段の彼ならばあそこで、絶対に動いたりしない騎手だからだ。
彼は、直線の長い東京コースで最も追い出しが我慢できる騎手の一人だ。直線が長ければ手応えが良ければ良いほど早く追い出したいものだ。ちなみに中山の短い直線で一番待てるのは休養中の田辺騎手だと思う。そのことをちゃんと8レースの青嵐賞(ダービーと同コース)で確認し、やっぱり東京のこのコースの乗り方は上手だなと信じて臨んだダービーだった。それだけに、あそこで一緒に動いたとき???と思った。どうせ追い上げるならレイデオロが収まったとこに上がっていった方が嫌だったはずだ。そして、何も出来なかったと悔やんだ松山騎手は上がっていった2頭を横目に自分も動くべきか一瞬判断が揺らいだのだろう。若い彼はあそこで動けていれば!そう思ったのかもしれない。しかし、あそこで動いてもあの日のレイデオロを負かすことはできなかっただろう。むしろ迷いながらもよく我慢をして最後に差してきたと思う。答えは第一人者の武豊が言ってたじゃないかと思う。
つづく

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