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2017/05/30 03:41

極々個人的な東京優駿「日本ダービー」回顧録その2

レース後の武豊のコメントは「あのペースで内にじっとしていたらあそこで動くわけにいかない」こんな感じだった。ここが、若い松山騎手とベテラン武豊との違いで、彼は決して迷わないし、その時の自分の判断を疑わない。つまり、あそこでダンビュライトが動いたらノーチャンスだったということだ。結果は6着だったがそれはたまたまに過ぎない。もし、あそこにいたのがダンビュライトではなくて、アルアインか、アドミラブルだったら多分6度目のダービー制覇をしていただろう。人はばかげた話だと思うかもしれないが、それが自分の知る武豊の凄さだ。ダービーで絶対に着狙いなんて競馬をしない。これなら勝てるという競馬をして結果がでなければ諦める。それが時には批判も招くが、だからこそ彼は1人気でG1を勝てる数少ないジョッキーなのだ。彼はいつだってユタカマジックで騎乗している。しかし、いつも成功するわけではないのが競馬だ。そして今回多分神騎乗と騒がれるであろうクリストフは別に神騎乗でもなんでもなかったと思っているすなわち学習の成果だ。
 一昨年が3着。去年が2着。そして迎えた今年・・・。どうすれば勝てるのか?どうして勝てなかったのか?それを踏まえて何も迷うことなく臨んだ今年のレースだったと思う。まず、いつもスタートの悪い馬だから、前半は無理せず、しかし一瞬の切れで勝負するタイプではないのだから、落ち着いたころに持ち味が活かせるとこまで移動し、そして最後は全くオークスと同じタイミングで追い出した。神騎乗でも何でもない。ここまで積み重ねてきたことを丁寧に実行に移した全く普段通りの騎乗で絶対に負けない競馬をしたのだ。もし、あの日のレイデオロを負かせるとしたら、騎手を交換するしかないだろう。
 それと今回の地獄のペースを演出した横山騎手以外にもう一人褒めてあげたい騎手がいる。福永騎手だ。全く結果は伴なわなかったが腹を括った良い騎乗だったと思う。それが出来れば、自分を貫いてついにダービー制覇を成し遂げた藤沢先生のように、女神が微笑む時が来るかもしれない。ダービー何て若い頃にたまたま勝ってしまうより苦労して苦労して手に入れた方がいいに決まってる。柴田政人や河内洋のダービー制覇がどれだけ感動的だったか。
最後に、僕は今回のダービーで戸崎騎手に三度目のチャンスを与えた。奇しくもその三度ともクリストフが制覇したのだが、やはりリーディングジョッキーが関西だからという理由だけでG1レースに有力馬の騎乗依頼がないのは寂しい。このままでは大レースには弱いというイメージが定着してしまうし、ダービーの結果を見るとその勝負弱い理由が分かってしまった気がするのだ。では、大レースでの勝負強さとは一体何なのか?これを機会に考えてみたいと思う。つづく。かなぁ??

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