競輪
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2018/02/27 00:45
ディサイファと小島太調教師。サクラセカイオーと小島太騎手時代の思い出��
青春というフレーズが何歳頃もでを指すのかは定かではないけれど、今が既に間違いなく青春時代ではないように、競馬を始めた当時は間違いなく青春時代だったに違いない。まだ、武豊も駆け出しで、世のリーディングサイアーはノーザンテースト全盛。グレイソブリンやネアルコ何て系統もまだ遠くはない時代だった。
自分が初めて競馬をした年のダービー馬がトウカイテイオーで、その時好きなった馬がナイスネイチャ。ただ、人に誘われて始めた競馬をちゃんと理解できたのは翌年。当時の人生を全て注いで応援していたと言えるミホノブルボンが無敗で2冠を制し三冠をかけた菊花賞で2着に散った年であった。
その年に関東にはさくらの冠号を冠した2頭の期待馬がいた。1頭はその後種牡馬でも大成功し、先程引退したキタサンブラックの母父としても話題になったサクラバクシンオー、もう1頭がサクラセカイオーであった。この2頭は父が同じ快速サクラユタカオーで、両馬ともクラッシック候補として期待されたが、バクシンオーは1800ｍのスプリングステークスで惨敗したことをきっかけにスプリント路線に進み大躍進を果たした。両馬は、同厩舎、同オーナー、両馬の主戦を小島太が務めていたわけだが、クラシック戦線はサクラセカイオーに託された。別の言い方をすればサクラセカイオーがいたからこそバクシンオーでのクラシックを諦めたとも言えるのだが、実はバクシンオーは当初から陣営は短距離のスピード馬の評価だったのだが、オーナー側が母親が春の天皇賞を勝ったアンバーシャダイの全妹だったこともあり、一度だけ試して欲しいと言われて臨んだスプリングステークスだったわけで、その１戦での惨敗は既に東京の1800ｍを勝っていたサクラセカイオーにより一層の期待が寄せられたのも当然と言えば当然だったのである。しかし、結果は日本ダービーで３人気に押されながらも12着と大敗。その後もエプソムカップで初重賞勝ちを上げるもG1には届かず種牡馬にはなれなかった。しかし、今でもセカイオーが種牡馬にならなかった事は残念に思う。きっとなれていたら成功していたのではと思っている。それくらい能力を感じた馬だった。それはバクシンオーの種牡馬としての成功を目にするにつれ余計にその思いが強くなり心残りとなった。セカイオーは栗毛に三白流星の派手できれいな馬でその馬体にまた派手なピンクの勝負服がよく似合っていた。そんなこの馬が日本ダービーの晴れ舞台で、逃げた馬が大差をつけたようなレースをほぼ最後方で直線を向いたあの時のことを昨日のことのように覚えている。それは距離が長いと言われれながらも楽勝してみせたミホノブルボン勝利の感動と共に忘れられない大きな思い出である。弥生賞も当時のNHK杯も1人気に押されながらも3着に終わったのにダービーではそれでも3人気に押されたのはこの馬への期待の大きさと人気を表していたと思う。
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