ダービーは思いの強さが勝たせるレース。

1人気〜３人気までどれもが馬券に絡まない結果となった。しかし、勝った馬は皐月賞で1人気になった馬で、2着は皐月賞馬。それが5人気と4人気だったのだから、これは予想をした我々の負けなんだろうと思う。1人気と2人気は皐月賞には出ていなかった。この違いは踏まえたものと踏まえないものの結果の違いであり、時にはこういう混戦と言われるレースではその能力を上回ることがある。今回は間違いなく福永祐一が勝たせたダービーだ。

レースを振り返ると、やはりダノンプレミアムというか川田騎手は厳しい競馬を強いられた。一度も取り囲まれた状態から抜け出せることなく競馬を終えた。彼の強気が裏目にでたのではないかと思う。オークスで石橋騎手にしたことをそのまま返された形だ。本来プレミアムの能力を考えれば少し下げて外に出せば3着は少なくともあったはずだが、意地になっているように見えた。あの辺が残してる実績に比べて競馬ファンからの支持が今一つなのはそういうところかも知れない。

また、2着のエポカドーロも腹を括った良い競馬だったと思う。前走は展開と馬場に助けられた面があったかと思っていたが、それならばと自分で展開を切り拓きにいったと言える。勝利に手が届かなかったのは既に皐月賞馬だったからだけかも知れない。

3着のコズミックフォースは16人気の低評価だったが、石橋騎手のオークスでの悔しさを思いっきりぶつけたような意地のレースだったと思う。一度もダノンに譲ることなく真っすぐに走り続けた結果だろう。

結局上位に来た馬、いや騎手は全員ダービー未勝利の騎手たちだった。その中でも祐一がようやく気持ちを全面に押し出して一世一代の想像もしなかった競馬でダービージョッキーをもぎ取った。1着以外はいらないという見事な騎乗だったと思う。

ブラストワンピースはやはり池添騎手が一度ダービーを勝ってることが仇になるレースになった。直線で外に出したかった時にワグネリアンに押し込まれた時点で勝ちはなくなった。５３０キロの馬が450キロの馬に押し込まれる。気持ちで負けてしまったと思う。真っすぐ出せていれば勝ち負けだったと思う。

思えば去年のレイデオロもその前年のサトノダイヤモンドでの悔しさがあの「神騎乗」に繋がったのだと思う。日本ダービーだけは能力だけでは勝てない。思いの強さが勝たせるレースなんだとつくづく思った。ディープブリランテで勝った時岩田騎手は直線は必死過ぎて追うフォームがバラバラになってしまったといい、マカヒキで勝った川田将雅もゴール前は必死でフォームのバランスを崩し恥ずかしかったと振り返っていた。そして、今日の祐一も新人ジョッキーのようにがむしゃらに追ったと言っていた。

勝ちたいとは本来そう言うものなのだろう。振り返って見ればこれまでの勝利にはそれなりの勝たなきゃいけない理由がその勝利の裏にはあった。来年はどんなドラマが用意されるのか？来年はどうしてもダービーを勝たせたい馬を見つけ出したい。胸をワクワクさせ現地まで見に行かずにはいられないようなそんな馬に出逢えたらと思う。

さて、これで福永祐一は一皮むけて一つ上のステージにいけるのか？？或いはこれで心置きなく調教師への転身を考えるようになるのか？そんな勝利を噛みしめる1週間になるのだろう。
自分は・・・武豊に日本人初の凱旋門賞を勝たせたい。ジャンダルム・・・恥ずかしい結果に終わったしさ。掲示板のコメントを削除したいよ〜〜〜〜。