実績か？未来への希望か？

結局は台風がそれても大雨は降る。
うちのベランダでも人工芝のグリーンに水が浮く程の雨が降った。
ここからそう遠くない東京競馬場はきっと不良馬場でのスタートになるだろう。

名馬の定義は人によって違うのかも知れない。
例えば自分の基準で言えば、オルフェーヴルやナリタブライアンは名馬ではない。その時代の最強馬だとは思うが。
名馬はアクシデントを除いては勝ち方よりも負け方が大切だと思っている。具体的にはぎりぎり許せて３着。それよりも下の着順は許されない。
かつて岡部幸雄は名馬は絶好調である必要はないと言い切った。
条件が整のはなければ走れない馬を名馬とは呼ばない。
そう考えると名馬と呼ばれる馬は多いが名馬と呼べる馬は意外と少ない。

今回のメンバーで言えば有資格者はアーモンドアイだけだ。それに続ける可能性があるのはサートゥルナーリアだが、サートゥルナーリアはダービーで４着に負けている。名馬の道を行くならば同世代の対決で４着の結果は厳しい。それを払拭するにはここでアーモンドアイを２着に負かすしかない。その走りを見て惚れてしまい慌てて２戦目の後にお気に入りに足した馬なのだが、スミヨンが乗る意味はおいらにゃわからん。グラスワンダーを見たときと同じ胸の高鳴りを感じた。

思えばダノンプレミアムも同じような運命の馬だ。負けたのは２回だけ。同じくダービーと前走の安田記念だ。その安田記念は同じように不利を受けたアーモンドアイが最後３着まで来てるのだからそれを言い訳にして１６着を受け入れろと言うのは難しい。しかし、あれはあくまで個人的見解だが川田将雅のやらずだと見ている。だから馬にもダメージは残ってないと思うが精神的ダメージは走ってみないとわからない。マカヒキだってニエル賞まで勝った馬なのに凱旋門賞の大敗を引きずることになったのかも知れない。

そして今回のこのレースに出てきたら自信を持って本命にしようと考えていたダノンキングリーがいないのは残念だが、来年このレースを勝つつもりなのだろうか？
人の都合が花開くはずの才能を潰してしまうこともある。スワーブリチャードは敢えて言えば一度も乗り替わりなんて必要がなかった馬だ。ジャスタウェイになり損ねた。

どんなに頑張っても一度出た結果、過去は変えられないが未来は作れる。なぜ？サートゥルナーリアは神戸新聞杯を使ったのか？そこに色々な鍵が眠っている。