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2019/11/17 00:48
彼のためにできる事。
決して勝率では負けているわけではないが、関東でも関西でも有力馬に乗れる者と主に関西でしか有力馬に乗れない者の差はリーディングと言う実力だけでもぎ取れない果実のように、少しずつ彼の手の平からこぼれていった。ともすれば頑固で頑な、白い歯を見せる事より眉間にシワを寄せる事の方が多い。自分が正しいと信じたら相手が先輩騎手だろうが、調教師だろうがハッキリ者を言う。この男、群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、平場の騎乗のライセンスと叩き上げのスキルだけが彼の武器…そんなクールでタフなスーパージョッキー川田将雅。またの名をジョッキーX?K??
そんなわけでルメールとのリーディング争いも大方向こうに軍配が上がり、残るは最優秀勝率を奪取してルメールの三冠を阻止する事にシフトチェンジしたようにも思える。
誰からも愛されるキャラクターでないことは本人も自覚しているかも知れないが、それでも彼の腕を買ってる人間は少なくないと思う。武豊の後では有力馬に席が空けばその依頼が舞い込むことも多い。ジェンティルドンナのオークスやマカヒキの皐月賞にダービーなど、代打としての信頼も厚くまた、ユタカと違って割り切ってのワンポイントリリーフも任せやすくある意味使い勝手の良い騎手を演じてきた。今回もワグネリアンのJCである。勝っても負けても遠慮なく元のジョッキーに戻せるわけだ。
しかし?本人は内心はその扱いに忸怩たる思いではなかっただろうか?そんな孤独にも見える彼の良き理解者ともいうべきか?それが中内田調教師ではないかと思う。今やこの新進気鋭の厩舎の確固たる主戦ジョッキーとして君臨していると言っても良い。今の時代には珍しく気骨もあり、確固たる信念の強さを感じさせる調教師であり、決して敵は少なくないがそれを結果で黙らせてきた。そんな共通点とも言えるとこも二人の絆を強くしてきたのかも知れない。
そんな実質日本人ナンバーワンジョッキーと言っても良い川田騎手と中内田調教師に唯一足りてないのがG1の勲章である。ダノンプレミアムとダノンファンタジー。2歳の勲章を持ちその後の活躍も約束されたようであったがその後G1に届いていない。
川田騎手の今年の重賞勝鞍はここまで14もある。これはルメールよりも一つ多い。しかし、その中にまだG1勝ちはない。ルメールは5個も勝っているのに・・・だ。ちなみに2着は4回もあるのだが。
ダノンキングリーが毎日王冠を勝って、マイルチャンピオンシップに向かうと聞き、ダノンプレミアムが天皇賞に向かうと聞いたとき多くの人が反対じゃないかと感じたと思う。東京の2000mで斤量差のある3歳ならアーモンドアイに立ち打ちできたのではと今も思っている。
ただ、それ以上にダノンプレミアムならマイルチャンピオンシップは確勝なのになとも思っていた。すっかりダノンも使い分けだと思っていた。それなのにここにダノンプレミアムを使ってきた。
これはオーナーの意向というより中内田調教師の意向ではないかと勘ぐっている。
このまま川田将雅を無冠に終わらせるわけにはいかない!と。それが彼に絶対的信頼を置く調教師として「彼のためにできる事」だと。今回はその情熱を信じて強く支持したいと思う。
ここはダノンプレミアム、中内田充正、そして川田将雅にとって絶対に負けられない戦いだ!
前門のプレミアム後門のキングリーとなるかは分からないが、今度は勝ちたい競馬ではなく、負けない競馬を期待している。
◎14ダノンプレミアム
〇7ペルシアンナイト
▲10アルアイン
△1ダノンキングリー
△5インディチャンプ
△15ダイアトニック
☆3マイスタイル
願11カテドラル
プレミアムがタイミングを考えたりしていると〇や▲との逆転もあり得る。秋天の敗退は基本マイルチャンピオンシップには関係がない。また、今週からCコースになって外回りも先週のまでほどイン付きが決まりにくく内でも外でもあまり差はないフラットな馬場と言えるが勝ち切るには外目のほうが良さそうだ。内を付いて残れるのは先行馬で外差しも十分に間に合う。
先週まで考えていたよりダノンキングリーにもチャンスがありそうだが、ここは単勝と馬単で!