第80回皐月賞レース回顧

力で相手をねじ伏せた。そんな表現がぴったりなコントレイルの勝利だった。武豊も蓋をしにいってるし、クリストフ・ルメールもちゃんとガードをしているのに大外を捲くって勝たれてしまった。能力の違いだ。そして２着のサリオスも強かった。今回のメンバーでは唯一サリオスがコントレイルへのリベンジ権を確保した。
コントレイルよりうまく立ち回って交わされたのだから、力負けと言われそうだが、最後まで手前を変えずに走っていた。それでこの着差なら東京コースに変わって、距離が伸びて逆転が無いとは言えない。今回は結局はサリオスの単勝で勝負したのだが、次はもっと人気になってしまうかも知れない。
期待したサトノフラッグは一番上手な競馬をしたが、直線を向いて伸びを欠いた。馬体重はマイナス８キロ。パドック解説は絞れて良いと言ってはいたが、前走と比べるとハリがなく返し馬も元気がなかった。ちょっと調子が落ちていたのかも知れない。それで５着ならギリギリのダービーで巻き返しが可能かも知れない。
マイラプソディは全く分からない。ユタカも９レースで勝ったイメージと同じように走らせていたがコントレイルが来るとまるで臆したかのように何一つ抵抗ができなかった。ダービーに出ても巻き返しは難しいかも知れない。もしかしたら？悪い馬場は空っ下手なのか？
ダービーでも余程のことがない限り２強の争いになりそうである。第三の男の登場を期待しよう。しかし・・・今年はキンシャサノキセキ産駒の隠れ当たり年だな。