817件のひとこと日記があります。
2020/05/25 00:52
第81回オークスレース回顧
第81回のオークスは、ミスオンワードと言う競馬博物館に展示されているような、歴史的名牝以来となる無敗での二冠をデアリングタクトが達成し、いつも以上に静けさを取り戻したターフは次の日本ダービーを待つ事になった。
レースは昨日と今日の結果から見れば決して早いとは言えないペースで桜花賞を3着に粘ったスマイルカナの逃げで始まった。
もう少し競ってくる馬もいるのかなと思っていたが、中途半端なペースにスムーズに折り合えてるとは言えない馬も目立った。
その中の一頭に勝ったデアリングアクトも居たのだから彼女の能力が一枚も二枚も上だったのだろう。長年競馬を見てきた立場からすれば、その走りは決して過去の名馬のように目立つわけではないのだが、時代は確実に進化し、持っている能力の差よりも、持っている能力を全て発揮できるタイプが名馬と呼ばれる時代になったのかも知れない。
普通の馬なら最後は交わせてないレース展開で、思えば 桜花賞もそんな1着だった。
それは父エピファネイアから受け継いだものようにも思う。決しておしとやかなタイプの女の子ではないが、そのエネルギーを力に変えて走る。
秋になって観客を迎えた時、馬も騎手もまた違った環境に戸惑う事もあるかも知れない。それでも今日のお互いを信じた強さを忘れなければ自ずと結果は付いて来るだろう。
もちろん彼女を負かしたいと思っているライバルもいるし、自分も倒せる馬を探したいと思っている。例えば今日のデゼル。パドックを見たときは正直諦めそうな気持ちになったけれど、牝馬なら1回なら走れるかなとも思った。しかし、今回は経験値の無さが全て悪い方に出てしまっていた。騎手も含めて。あぁユタカが乗っていればなと思ったがそれは言うまい。言うまいが秋は出来れば武豊と共に立ち向かいたい。こう言うタイプはピッタリだ。今日のダミアンは余計な事をし過ぎた。馬は嫌気をみせてしまっていた。
そして、当面のライバルに2,3着馬ではなく、マジックキャッスルを上げておく。一歩タイミングが違っていたらデアリングタクトの無敗のオークス制覇はなかったかも知れない。この馬の秋にも期待したい。
追記
今回の優勝馬は日高の個人生産馬であり、それはとても良かったし素晴らしい事だったと思います。そう言えばコントレイルもディープ産駒ながら、ノーザンファームの生産馬ではない。ノーザンファームの努力を否定する気はしませんが、大手牧場からも無敗のクラシック馬が出せると言うことは、何でも多様性より便利差やコストパフォーマンスばかり追求しがちな世の中で心温まる気持ちがしました。JRA出身の若手の日本人ジョッキーが勝ったのも良かった。若手の希望にもなると思います。
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きんぐかずさん
デアリングタクト以上に鉄板って感じのコントレイルにディープと同じ3枠5番を与えて、JRAも必死でヒーロー伝説作ろうとしてますが、さてさてどうなりますか?
若干緩い感じの旗君は逆転出来るかなぁ、完成度の差を騎手で逆転出来るのか? -
じゃんぽけさん
おいらが競馬に1番ハマったのはミホノブルボンとの出会いでした。ミホノブルボンは原口牧場という本当に小さな牧場で生まれ価格も750万円。しかも血統も地味でした。武豊なんか大嫌いだったしね(笑)
果たして今週はどんなドラマが待っているのか。キングヘイローの時のスペシャルウイーク。テイエムオペラオーの時のアドマイヤベガ。エピファネイアの時のキズナ。コントレイルの時の....。天才福永洋一の息子の集大成になるだろうか??、楽しみですね。 -
きんぐかずさんがいいね!と言っています。
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きんぐかずさん
高額馬でなくても、大手牧場でなくても、こんな偉業を達成できる、それだけでも物凄く価値ある勝利でした。スペシャルも元は小さな牧場生まれだし。
15年前、ディープとさえ互角に戦えると言われたシーザリオがヒヤヒヤの勝利だったのを思い出しました。あの世代はレベルが高くてエアメサイヤにディアデラにキンカメの妹がいて鼻タレ小僧のいっくんは相当のプレッシャーだったんでしょうね。
そんな経験が来週活きるのか、いっくん最大の見せ場!
あぁ来週も競馬出来て良かった(笑)