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2020/10/27 02:02
気力で捻じ伏せた三冠制覇!
競馬はいつだって思い通りにはいかないものだ。
瞬発力勝負だけにはならない競馬を。そう願って本命のバビットを送り出したつもりだが、ペースは他馬が逃げてスローになり4コーナーではもう馬群がある程度一塊に。コントレイルは一周目のゴール前の直線こそ少し掛かり気味になっていたが、他の二冠よりも前哨戦の神戸新聞杯よりも楽な競馬をしているように見えた。勿論道中は2着に頑張ったアリストテレスのマークを受けプレッシャーもそれなりにあったとは思うが、自分のタイミングで動き自分のタイミングで抜け出してこれた。クリストフもマークこそしても蓋をして進路を塞ぐ事はしなかった。フェアプレーだし、それが結果2頭の叩き合いになった要因だろう。
自分の予想としては一番ハズレたのはバビットが直線を向くまで先頭になる事が無かったことである。一周目は何が何でもキメラが行くのは仕方ないと思っていたが、二周目は交わして早めに先頭に立ち自分のペースで逃げてくれると考えていた。直線を向いた時点で5馬身あれば何か起こせると思っていたのだが、ややもすると仕掛けたのはコントレイルが動いてからだった。相手が動いて動くのと相手を動かすのでは大違いだ。これを騎手のせいにするのは簡単だが、そこはイザとなったら欲が出るとこまで読み切れなかった自分の甘さだと思う。勝ったことのない競馬になったバビットには最後まで闘争心に火が入らなかった。
抜かれたくない抜かされたくないという逃走心はあっても抜きたいという本当の闘争心はまだ?持ち合わせていない。
むしろ、その闘争心で抜かせなかったのがコントレイルだったというわけである。負ける事が意味する事を理解しているような勝ち方でディープインパクトとよりは皇帝シンボリルドルフに近いタイプのように感じた。
ただ、無敗の三冠という実績は間違い無く残したが、その実績に見合った印象には?が残ったのも確かだろう。誰も負かせない馬というイメージまではいたらず、もしかしたらと思わせる勝ち方だったのも確かだ。自分もここまではデアリングタクトとコントレイルがやったら間違い無くコントレイルだと思っていたが、もし菊花賞にデアリングタクトがいたらコントレイルを交わしていたかも知れない。そんな想像を働かせてしまった。本当のコントレイルの戦いはこれからかも知れないが、取り敢えず今は歴史上3頭しかいない無敗での三冠達成を讃えなければならないと思う。
まぁ、しかし今の古馬、特に牡馬には大したのはいない。アーモンドアイともやらないで終わりそうだし。ライバルは同世代の成長待ちか或いはこれからデビューする馬たちかも知れない。名誉に恥じない名馬になって欲しいものだ。何円後か?何十年後かにまた無敗の三冠馬が誕生した時に語り継がれるような名馬に。