有馬記念＆２０２０年レース回顧

競馬場に競馬を見に行けない。そんなよく理解できないような一年も有馬記念で締めくくられた。
結果は去年に続いて牝馬の優勝。この傾向は当分続くのだろうか？？
正直に言えば強いのは牝馬だって牡馬だってセン馬だって構わない。
ただ、この一年でクラシックや２、３歳戦、ダートを除けば牡馬が勝てたG１は春の天皇賞のみ。その春天に牝馬は参加していなかった。だから男子もっと頑張れと奮起を促したい気持ちになっているわけだ。
そんな一年というか世相を見事に結果に表したのが今年の有馬記念だろう。
掲示板に載った馬のうち４頭までが牝馬だった。リスグラシューやアーモンドアイがいなくなってもこの結果だ。ま、今年は掲示板には６頭が載ったのだが。

この原因はなにか？たまたまなのか？何か原因があるのか？それを明確にするのは難しいが、その答えの１つは今年無敗の三冠馬に輝いたコントレイルが握っているのかも知れない。
牡馬の、しかも史上に３頭しかいない無敗での三冠馬がころっと牝馬に負けてしまうようでは困る。困るが勝つのも容易なことではない。来年はグランアレグリアの中距離G１への参戦もあるかも知れない。

他にはローテーションの問題もあるだろう。最近は使い減りがしないようにレース数を絞る傾向にあるが、牡馬は牝馬に比べて気持ちや精神力が養われるのに経験を要すると個人的には感じている。もっとレースで鍛えられるべきではないかなと思う。古い考えで申し訳ないが切磋琢磨が最近の牡馬には足りてないと思う。

今回の有馬記念を振り返れば誰も無理をしない、強いて言えばクリストフだけが勝つ為に立ち向かったようなレースだった。
結局出遅れたキセキ。それをいい事に逃げてんだか逃げてないんだかもわからないようなちんたらとした逃げしか打てなかったバビットと内田騎手。絶対に勝ちたいという全体の熱量が感じられないレースだった。

それでもきっちり勝ちきったクロノジェネシスは当然賛辞されるべきなのは間違いない。間違いないがサラキアに差された馬たちは大いに反省をして欲しいものだ。
昨日阪神で頑張っていた若手騎手たち。今回の有馬記念に彼らが騎乗してたほうがずっと盛り上がったような気がするのは自分だけだろうか？？

それにしても今年は世の中への不満も高まって自分の中の抗いたい気持ち逆らいたい気持ちが強くなりすぎた。来年は大いに反省しもう少し素直に競馬に取り組むようにしたいと思う。
金杯で乾杯となるように。
さて生まれてはじめて目にする予定のオリンピックはどうなるのだろう？？