第81回皐月賞レース回顧

深夜に降った大雨が嘘のような青空のもと、第81回皐月賞は行われた。そしてその青空の輝きに負けないくらいの眩しい笑顔で喜びを爆発させる若者に栄冠は輝いた。終わってみればわずかにダノンザキッドに人気は譲ったが結果は圧勝だった。 エフフォーリアと横山武騎手には心からおめでとうございます。そして鹿戸先生にも。ジョッキーより緊張してたけど。

まず自分の予想から言えば惨敗だった。ステラヴェローチェが何とか３着に来てくれて格好だけはつけたが、本命は最下位だし、ダノンもそこにならんでいた。勿論言い訳をしようと思えば馬場だの何だのはあるが、正直ダノンが崩れるとは思っていなかった。

確かに返し馬の印象は前見た時よりもマイラーみたいな走りをするなと気にはなったが、結局前走だってそんなに崩れなかった。同じコースで３度目にまさか・・・。競馬は難しいが関東に立て続けに輸送をしてくる難しさはあったのかも知れない。馬もイライラしながら走っているようだった。

本命に押したアサマノイタズラは騎乗に関しては特に文句はない。短い時間だったがひょっとして！と思う瞬間もあった。敢えて言うなら馬場の回復と福永騎手と岩田の息子には文句を言いたい気持ちもあるが、ま、それが競馬だ。結果は真っ直ぐに受け入れるしかない。

返し馬と言えばエフフォーリアの印象もあまり良くなかった。あれで落ち着いて本当に走れるのか？？と思ったぐらいだ。
エフフォーリアの走り方はちょっと変わっていて、2014年に同じく皐月賞を勝ったイスラボニータにちょっと似ている。
返し馬を見てもレースの結果を見ても感じたことは、エフフォーリアの能力がとても高いということだ。イスラボニータもフジキセキの最高傑作だったと今でも思っているが、馬が完成する前に使いすぎたのか？能力に見合った結果を残せなかった。ああいう走り方をする馬は浪費が激しいのかも知れない。

エフフォーリアにもそういう面があるようだが、大事に使われている。イスラボニータは惜しくもダービーは２着だったがエフフォーリアは間違いなく最有力候補だろう。若駒と若者が大輪の花を咲かせるのを大いに期待した。

しかし！だからこそ、立ちはだかる大きな壁も必要だと思っている。
エフフォーリアが父エピファネイアを超え、横山武が父横山典弘を超えて大きな存在になるには立派な壁が必要だ。それは、やはり、只今休養中で運気も充電中の武豊が適任だと思う。
ヨーホーレイクが５着に滑り込んでダービー出走権を手にした。
世間では11番人気で５着に好走したことから岩田望の手腕を評価する声もあるようだが、個人的にはとても褒められた乗り方とは言えなかった。ま、人気もユタカが乗っていたらそこそこしていたとも思うが。

ま、普通に考えればヨーホーレイクでエフフォーリアに立ち向かうのは無理だと思われるかも知れない。しかし、この馬がダービーの出走権を得たことが既に次へのドラマが始まっているのだと思うのだ。

最後に、３着に好走してくれたステラヴェローチェだが、横山典弘から吉田隼人への乗り代わりだった。多分須貝調教師の意向だろう。前走の結果にぶんむくれていたし、吉田ソダシにご満悦だろうし。
しかし、個人的には余計な乗り替わりだったのでは？？と感じている。先週の新潟競馬場で女性ジョッキーのワンツースリーフィニッシュが話題になったが、典ちゃんが騎乗していれば皐月賞の親子ワンツーが見れたかもなのに。同じ過ちを繰り返さないが一流というものだ。ステラヴェローチェは２着のはずだったのにと思っていて、それならおいらも馬券が当たっていたのに。

今からダービーが楽しみである。