競輪
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2022/04/03 18:13
第66回 大阪杯Ｇ１レース最速回顧。
相手を意識した武豊と自分の競馬に徹した吉田隼人。
人気のエフフォーリアは返し馬を見た時に敗戦を覚悟した。明らかにストライドが固く、いつものエフフォーリアには程遠いように見えた。そして、ゲートの中でイラつく姿をみてこれはと、厳しい結果を覚悟した。
また、二番人気のジャックドールもいつになく入れ込んでいたように見えた。スタートをして様子を見ながら先頭は厳しい言い方だが、この敗戦の大きな原因になったと思う。
ジャックドールが勝つ為には、今日のペースで離して逃げなければ勝てない。それが人気の逃げ馬の難しいところだと言える。
初めから積極的に行く姿を見せ段々にペースを上げるのでは無く、段々にペースを落とすような競馬をしなければならない。
あれ以上のペースで行くのも難しい訳でそこがジョッキーの腕の見せ所だとも言える。藤岡佑介が云々と言う話しではなくて、G1で人気になる逃げ馬に乗って勝つのはそれだけ難しいと言うことだ。サイレンススズカが未だに語り草なのは他に中々同じような馬が出てこないからだとも言える訳だ。
惜しかったのはアリーヴォだ。エフフォーリアと枠が近かった事が災いしてしまった。武豊のレースを読み解く能力の高さもマイナスに働いたかも知れない。途中でエフフォーリアの手応えの悪さを見て切り替えたがその分結果的に追い出しが遅れた印象だ。後20ｍあれば交わせていた足色にだった。
そして、もう1つ運が無いのが自分の馬より人気のないポタジェに勝たれてしまったことだ。これがエフフォーリアやジャックドールなら流石！と言ってもらえるのに何だか結果残したのにちょっと残念な感じだ。
しかし、さすがにルメール仕様？に作られた馬は走るものだなと関心してしまった。勝手な言い草だが、先週のレシステンシアも今週のジャックドールも武豊なら勝てたと言えないが3着以内は確保してたと思うのだ。贔屓目ではなく、それが、経験値と言うものだろう。
勝ったポタジェは金子オーナーパワーとしか言い様がないが、しかし、阪神は得意のコースだし、ディープインパクト産駒が強いレースでもある。ほぼ崩れる事がなく段々と力をつけて来た印象だが、勝てたのはエフフォーリアにとって理想の競馬をポタジェがしたからだろう。勿論、人気とそうでない馬では同じレースをしようとしてもその難しさはかなり違うものだが、有馬記念で初めてのＧ１制覇をゴールドアクターで成し遂げた時も同じような競馬であった。
無欲の勝利ではなく、欲は持ちながらも自分の競馬に徹した勝利だった。この後は春天にいくよだろうか？そこでまた同じような競馬を出来るか？となればそれはそれで難しいのが競馬の難しさでもあるのだが。
エフフォーリアの結果にファンも関係者も肩を落としたと思うが、しかし、この馬がコントレイルやクロノジェネシスを負かしたのも事実であり、その戦績がこの敗戦だけで色褪せる訳では無い。ただ、もう少し普通にレースを使えるようにならないと、意外と引退も早いかも知れない。とりあえず次のレースで結果を出す事。それが不可能な馬ではないと思う。馬も人も壁を乗り越えてこそ一流に慣れるのだ。かつて武豊もメジロマックイーンの1位入線後に斜行で18着降着となり年末まで勝てないスランプに陥った事があった。その壁を乗り越えてのレジェンドなのだ。横山武はこの後桜花賞と皐月賞でも有力馬に乗る予定だから、ここが正念場だと思う。馬の能力を引き出すとはどういう事なのか？もう一度向き合って、ただ持ってるだけの騎手と言われないようもう一皮剥けて欲しいなと思う。
1着がポタジェでなくてエフフォーリアだったら大儲けだったのになぁとちょっと引きずりそうなので今日はレース直後にレース回顧を書くことにしたのだした。
- エフフォーリア
- トライ
- ジャックドール
- サイレンススズカ
- アリーヴォ
- ポタジェ
- レシステンシア
- パワー
- ディープインパクト産駒
- ゴールドアクター
- コントレイル
- クロノジェネシス
- メジロマックイーン
