明暗 第165回天皇賞・春 レース回顧

明確な戦法を持つものとそれを受けるもの。その戦いの姿勢が明暗を分けた春の天皇賞になった。そして、それがそのまま着順になって現れた。
勿論、シルバーソニックと言う予想だにしないアクシデントがこの戦いにもたらしたものあったと思うが、経験はいつだって良い方に働くとは限らない。
まだG1を、春の天皇賞を勝ってないという事が強味になる事もあるわけだ。

16番という外枠からの発走にも、横山和生には先手を取る事に1つの躊躇も無かった。周りの馬が番手を確認する間もなく一目散に先頭にたち、それを間違いないものにする為にある程度離して逃げた。もしかしたら既にこの時に勝負ありだったかも知れない。

一番怖かったのはペースを落とした時に空馬に絡まれて落とし切れない事だと見ていたが、もうベテランでよく競馬を教え込まれているからか？シルバーソニックは他の馬が欲しがるポジションにしれっと収まり、逃げ馬にとって良いクッションになってくれていた。もし？今日のタイトルホルダーを負かすならシルバーソニックがいたポジションがベストだったのかも知れない。

こういう競馬になると伏兵の台頭は難しくなる。距離経験もあり、勢いの有る若い4歳馬が活躍したのも頷ける結果だ。
これで横山和生は1つのG1を手にした。親子三代に渡る春天制覇や思った通りの競馬での勝利などそれなりに達成感にも満たされているかも知れない。
しかし、今日彼が手にしたのはゴールではなく、スタートに立つための挑戦権だ。
この後宝塚となれば元王者エフフォーリアとの兄弟対決はかなりの話題となるだろう。ベテランもうかうかしていると、と言うかクリストフもユタカも後ろの方で仲良く二桁着順で並んでる場合じゃないのよ？昨日2勝しましたのでお休みです。では困りますわ。ハヤヤッコだかヒヤヤッコだか知らんが(失礼)その馬で勝てますか？今日は落ちた川田も、ユタカもクリストフも乗ってなかった祐一もみんな説教したい気持ちです！

私は、春天を距離がとか言って避けるような三冠馬やなんやらは最強馬とは認めません！ま、私に認められても何も良いことはありまさんけどね。ゴールしたシルバーソニックにちゃんと川田が乗ってたらなぁと馬券的には思ったおいらなのさ。

ま、今日はタイトルホルダーと横山和生とその関係者の皆さんおめでとうございます。と言わんとね。
優勝おめでとうございます。キンカメの真の後継者はドゥラメンテだと思ってたのでこの勝利はとてもうれしいです。
キズナ産駒の牡馬のG1制覇はユタカさんお願いします。