競輪
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2023/02/17 22:40
無事是名馬
エフフォーリアの引退即種牡馬入りが決まって数日がたった。
レース直後はその原因が分からなかったけど、多分これで引退となるのだろうなと感じた。
原因は心房細動で、今年初戦だった事を考えれば、普通にが難しい訳では無いけれど、陣営はそれだけこの一戦の結果にこの馬の今後を掛けていたのかも知れない。あのまま無事に走っていればどうだったか？は誰にもわからないけど、少なくとも１着と２着の着差はもっと詰まっていたんじゃないかと思う。
昔から無事是名馬というが、一般的には無事であることが、名馬の条件のように語れるが、逆に言えばそれだけ怪我なく休むことなく名馬が走り続けるのは容易くはないということだろう。
年度代表馬に選ばれるような馬が、最後まで走って引退式を迎えられることは当たり前ではない。競走能力が高くなれば成る程身体への負担は大きくなる。サラブレッドの宿命といえその馬のファンにとっては突然のおしまいは受け入れ難いものだと思う。自分も昔、ミホノブルボンが放牧先で骨折しそのまま引退が決まった時は途方もない喪失感に襲われたことがある。
初めて見た強い馬がエフフォーリアだという若い競馬ファンもいるだろうと思う。残念ながらエフフォーリアが本当にどれだけ強かったは明らかには出来なかった。その無念は子どもたちに託すしかない。それが可能なのが競馬の大きな魅力の一つだと思う。
強い時は手も付けられないほど強い。それがシンボリクリスエス、エピファネイア、エフフォーリアと受け継ぐスタイルじゃないかなと思う。
エフフォーリアで一番に印象に残っているのは秋の天皇賞になるだろう。あの相手に完全に抜け出したのは凄かった。横山武史という若手のジョッキーも大きく育てた。満足行く終わりでは無かったかも知れないが、馬も陣営もせえ一杯やった結果受け入れられた決断だと思う。いつだってファンは悔しがるし、あれこれケチをつける輩もいるけれど、その悔しさはいつだって関係者の方が大きいに決まっている。もう来年には初年度産駒が誕生してくる。その楽しみはエフフォーリアがこの時点で引退を決断したからこそだ。
エフフォーリアの無念はその子どもたちに晴らして貰おう！
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