第168回天皇賞秋レース回顧

タラレバは無意味なの承知で悔やまれる結果となった天覧試合。急遽代役に抜擢された戸崎騎手を責める事は出来ないけれど、パワーアップしたドウデュースを乗りこなせたとは言えなかった。
あの結果を見ると、大抵は例え折り合いがついたとてなりそうだが、何か一つ違えば結果も変わるのが競馬。実際はどうなったかは分からない。分からないが、ノープレッシャーでイクイノックスが走ればこういう結果になるのは見えていた。
その要因の一つにジャックドールの逃げ方があったと思う。藤岡騎手は周りの出方を見ながらと言っていたが、私はそれが間違いだと思った。まるでスプリント戦かよ？と思わせるような見せかけだけでも大きなアクションをとって先手を主張するべきだったと思う。一旦離してしまえばペースを落としても間隔は維持できるが、番手がついてこれるような逃げでは、ずっと同じペースで走らなければならないし、息も入らずにきつい。同じ逃げでも緩急は必要だ。あれでは最下位に沈んでも仕方ない。前よりも馬が粘れなくなってると言っていたが、あれでは誰でも粘れないと思う。
その煽りを受けたのがドウデュースだろう。いつも前半はリラックスして勝負所から動いていくのがこの馬の特徴だが、走りたい気持をコントロール出来ずにずっと我慢して走っているようだった。休み明け云々ではなく、あの調教であれ程のデモンストレーションした馬がこんな結果になるなんて信じられない。これじゃまるでマカヒキ先輩よ。京都記念のような競馬が理想だろうと思う。さらに距離が伸びるJCで雪辱を果たす事になるのか？出来るのか？残念ながらそれも主戦の回復具合となるだろう。次は武豊が乗れないのにムリしてレースを使わないだろうと思う。
結局、2着、3着にはディープインパクト産駒が連なった。展開的にディープ産駒にとってお誂え向きの競馬になったと思う。
アーモンドアイのレース振りを思い出した。またクリストフルメールにやられた。先週Ｇ１を勝ってたり、土曜日同じコンビで重勝制覇してるのも関係無い。ネコソギだ。いったい誰にルメール無双を止められのか？
それにしてもキタサンブラックの厩舎のキタサンブラック産駒の馬に蹴られて欠場とは。キタサンブラックのヤキモチか？その産駒のアシストか？どのみちイタイ思いをさせられたものである。
馬券はすっかり気力が、失せて回避しましたとさ。