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2024/05/22 23:25
今年もダービーの季節がやっ来る。
今週は第91回の日本ダービーだ。もうキズナのダービーですら11年前。その父ディープインパクトでさへ昔ばなしのひとつになろうとしている。
近年ではイクイノックスの走りを見た時にこれは久しぶりに現れた「特別な馬」だなと感じたものだが、過去にその走法を見て同じ様に感じたのが、古い順から言うと
トーカイテイオー
フジキセキ
グラスワンダー
イスラボニータ
イクイノックス
がいる。実績的にはイスラボニータは劣るかも知れないが、しかし、正直に上げればこれら5頭である。しかもこの中でダービー馬になれたのはトーカイテイオーだけである。
特別な馬=名馬とも最強馬とも違うのだから仕方ない。かけはなれた能力を産まれながらに持っている、所謂天才タイプの馬たちだ。
特にこの中でもグラスワンダーは抜けて凄かった。そして、凄すぎるが故に能力に体力が付いていかずに早くに故障してしまった。グラスワンダーは復帰してからも凄かったけれど、3歳(現2歳)当時の印象は最後まで戻らなかった。
凄い馬はこれらに限らず新馬戦でいきなり凄い走りをしている馬が多い。それはもっと産まれた能力がケタ違いな証拠とも言えるのだが、グラスワンダーやトーカイテイオーが今の調教技術で調教されてたならどれくらいの実績を残したか。
イクイノックスも20年前ならやはり故障をしてあれだけの実績を残せ無かったのかも知れない。
実際に目の前で鳥肌がたつ思いをしたのはフジキセキの弥生賞だった。ゴール前に陣取り「ウワサ」のフジキセキを一目見たくて中山迄遠征していたが、本気になったのは2着に入ったホッカイルソーが並びかける勢いで来た時だった。その瞬間物凄い脚を使ってホッカイルソーを突き放して勝った。これは化け物だなと思ったが、その鋭すぎる瞬発力に若駒の体力はやはり付いて行けなかった。幻の三冠馬と当時言われていたが、それを疑う余地も無い凄さだった。
フジキセキの子供の成績を見ると、もしかしたら3000mは長かったかもとも思ったりする。やはり、瞬発力とスタミナは方向が違う能力なのだろう。
さて、今年はどんな馬がダービー馬になるだろうか?もう去年のダービー馬は風前の灯だ。それでもダービーだけでも走ってくれればいい。そう思っている関係者も多いのかも知れない。今年は見た時に一番能力を感じた馬に本命を打とうと思う。