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2012/04/18 23:47

ダービーに向けて・・・「なぜ藤沢和雄はダービーを勝てないのか?」後編

藤沢厩舎はよく馬優先主義だと言われる。岡部幸雄騎手が昔ギャロップ誌にこのネーミングのコラムを連載していたが、藤沢調教師、主戦の岡部騎手双方が理念の共有をして馬作りに取り組んでいたんだと思う。馬を優先するということは人の都合に馬を合わせたりしないということになる。使いたいレースがあっても馬の状態が良くなければ無理させてまで使わない。常に馬の成長を妨げないことを心がけ、追い切りも3頭併せが藤沢厩舎の代名詞になっているが、滅多に強い追い切りをかけることもない。その結果古馬になって成長を遂げ大レースを勝ち上がっていけるんだろうと思う。しかし、それこそがクラシックに縁がない、簡単に言ってしまえば間に合わない結果を生んでいるのではないかなとも思う。シンボリクリスエスがダービーで負けたタニノギムレットはダービー制覇まで、皐月賞もNHKマイルも経験している。強い相手、厳しい条件を潜り抜けてきたその経験値の差が結果としてあのわずかな差になって現れたんではないかと思うのだ。タニノギムレットはその後古馬としてレースを迎えることなく引退し、クリスエスは古馬になってその素質を開花させていった。これはどちらが正しかったとか、どちらが良かったとかそう言うレベルの話しではなく、手に入れたいのは何なのか?ということだと思う。クラシックを取るにはある程度馬に無理を強いなければ中々手に入らないものではないかなと思うのだ。しかし、育ち盛りのこの時期に無理をさせればその馬の未来の芽を摘み取ってしまいかねない。このジレンマを藤沢調教師が意識しているのか?問題にしてないかは分からない。しかし、僕の知る限りではよく言えば信念の人、見方によってはとても頑固な人だ。
あくまで今までのやり方を貫いていつかダービー制覇を成し遂げるのか?それとも迫り来る残されたチャンスの数の減少が手段を選ばずになるのか?どちらにしても開業当時から見てきている僕としては藤沢先生にダービーを取って欲しい。そしてまた海外へと挑戦していく姿を見たいものだと思う。
また人込みが面倒でも東京競馬場まで脚を運んで直接見てみたくなるような馬が現れるのを心待ちにしたいものだ。

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