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2012/04/20 23:43
アカンサス
武豊が6年振り?に福島に遠征をする。ここ数年成績は冴えないが今でも競馬界の顔であるには間違いない。無理やりトップから引きずり降ろされた感もなくはない状況だが、時々本当にそれでよかったのか?と感じる。それは彼の騎乗技術云々ではなくそのスタンスこそが稀有な存在ではないかなと思う。彼は依頼があればどこの競馬場でも乗りに行く。彼一人の存在によってどれだけ競馬がイメージアップしたか計り知れない。かつてのAKBと同じ(笑)競馬場に脚を運べば気軽に会えるスーパースターなのだ。
そんな豊が福島のファンを勇気付けるべく福島牝馬に参戦をする。騎乗するのはG1でも好走経験のあるアカンサスである。どういう経緯でこの馬に乗ることになったかは定かではないが、好走も期待できる馬ではないかなと思う。アカンサスの父親はフジキセキである。フジキセキはサンデーサイレンス初期の傑作といわれた。また、幻のダービー馬。人によっては無事ならば3冠も確実という人もいたほどの馬だ。僕はこのフジキセキのレース振りを生で観戦したことがある。皐月賞の前哨戦として弥生賞に出るために中山に東上してきたのだ。結果的にこのレースがフジキセキの引退レースとなってしまたっが、当日は天候が悪くて重馬場。それにもかかわらずフジキセキは直線で坂を駆け上がると力強く2馬身半抜け出した。その時2着に負かしたのはホッカイルソーで後に重の鬼と称される馬である。着差以上のインパクトを感じゴール前はどよめきすら起こっていた。それを目にした誰しもがこの馬の破れる姿を想像できなかったのではないだろうか。そんな坂を苦にしなかったフジキセキだがどうも産駒は坂のあるコースが苦手なように映る。腰が甘い馬が多いイメージだ。腰が甘いと好走は出来ても勝ちきれない。それが短距離だと補えるのか?以外なほど短距離での活躍馬が目立つ。さて、そんなフジキセキ産駒のアカンサスは福島でどんな競馬をしてくるのか?差すイメージのあるアカンサスは先行馬有利の福島に向いてないむきもあるが、福島競馬場はほとんど平坦の小回りだ。武豊騎手は京都競馬場が得意なイメージがあるが、過去2度遠征した福島でも好成績だったし、同じようなコースの小倉も得意だ。それはきっとアメリカンスタイルの彼の騎乗フォームにも秘密があるのではないかなと思う。アメリカは小回りの競馬場が多くその中で生まれたのがいわゆるモンキー乗りだ。10鞍と騎乗馬も集まったが、不甲斐無かった阪神開催の鬱憤を晴らすような活躍を期待できるかも知れない。注目が集まれば集まるほど活躍をするのが真のスターというものだ。それが、史上最も一番人気に強い武豊の騎乗スタイルだといえる。目指せ!10連続連対!!