武豊：只今４９連敗中・・・・。

おいらがファンになったのが仇になったのか？豊の連敗が止まらない。勝てなくて何が辛いたって、衰えた、いや、元々たいしたことはなかったというバッシングの声をただただひたすら耐え忍んでやり過ごすしかないことである。武豊を新人の頃から知り、全盛期をを知り、一緒に年を重ねてきた者としてはやるせない限りだ。しかし、これは年齢から来るものだけだとは思えない。騎手はスポーツ選手としてはゴルフに継ぐ息の長いスポーツだと言える。おない年の蛯名騎手の名を出すまでもなく、彼より年上の騎手も活躍をしている。後20年とは言わないが10年は頑張れてもいいはずだ。
しかし、複雑なのは自分自身が直接走るわけではないことだ。走るのは馬であり、それを操るのが騎手の役目だ。それは言うならばドライバーだと言える。例えば去年F１で大活躍だったレッドブルのヴェッテル（フェッテル）はレギュレーション（車の仕様）の変更により今年は苦戦している。あんなに早いドライバーであってもテクニックが車の性能を上回ることはない。騎手も同様だ。しかし、F1ドライバーは同じ車に乗ることが出来るため、騎手よりは技術の差を明らかにしやすい。僕はスペインのフェルナンデアロンソがお気に入り利のドラーバーなのだが、それは彼のテクニックとメンタルが超一流だと感じられるからだ。彼は今フェラーリのドライバーを務めてるが、明らかにポテンシャルが落ちる車で既に今年１勝を上げているし、常に安定して上位争いをしながら、相手のミスを伺い虎視眈々と勝つチャンスを伺っている。その対極がルイスハミルトンで間違いなく早いドライバーなのだがメンタルのコントロールが利かないためにここ数年苦戦を強いられている。ちなみにF1は１チーム２台づつ同じマシーンに違うドライバーを乗せてレースに挑むわけだが、それ故にセッティングも含めてドライバーの力量の差はわかりやすい。勿論騎手も同じ馬に乗ることは出来るが、しかし馬は生き物、競馬も生き物だ。同じ馬といっても同じコンディションとはいかないし、レースも距離、馬場、展開によって違ってしまう。長い目で見なければ本当の力量の差は分かりにくいのである。
話しを豊の不振に戻そう。現在福島の未勝利で勝利を上げてから数えて４９連敗中である。しかし、問題はその数字より中身だと言える。４９レースの内１番人気になったのはわずか４頭だけ。しかし、そこで馬券に絡まなかったのは長期休養明けのサンデーミューズだけである。人気のない馬を勝たせるのが名ジョッキーのような風潮があるが、それは断じて間違いである。人気を背負ってそれに応えてこその名ジョッキーではないのかと思うのだ。競馬は人気＝お金である。大穴馬券は派手だし、夢もあるが多くの人が外したから高配当なのである。その時は良くてもオルフェーヴルのようなことが続けば長い目では必ず疲弊し、衰退していく。その証拠と言っては恥かしい話しだがそういう自分自身も天皇賞以降競馬に使う資金がかなり減っている（正確には減らすしかないのだが）。これはきっと自分だけではないだろう。もちろん荒れれば一番儲かるのはJRAだ。しかし、JRAが潤うのも一時だけだろう。昔、ギャンブル税を導入すると言った馬鹿な政治家がいたが（それを題材に大学のリポートを出した自分もアホだが（笑）、競馬の儲けの多くは競馬に使われるのだ。だからその儲けにあたる配当から搾取すれば競馬に使われる金額も減っていくわけで計算通りの税収なんて上がるわけがない。ま、その理屈は消費税も同様で、収入に当たる部分の所得税を減税できなければ、消費税だけを上げても必ず疲弊する。２０１４年の日本の不景気は約束されたようなものである。しかも、多分財務省はヨーロッパみたいに食品だけ非課税にしたりしない。やっても低所得者への還付だけだ。だって、生活必需品から巻き上げなければ税収何て上がらないと思っているわけだから。本当は必要なのは公務員の給与を減らすことなんかじゃない。公務員だって消費者だ。給料を減らせば消費も減る。いつになたって景気なんてよくなるわけがない。東電だって石油が値上がりで値上げとか言ってるけどあんなの嘘だ。節電を呼びかけ過ぎて収入が減りすぎてしまった分を取り戻そうとしてるだけ。しかし、値上げすればもっと節電するからこれも同じ理屈でダメだろうけど。