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813件のひとこと日記があります。

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2012/01/28 01:51

海外遠征

日本が競馬の世界でいわゆるpart1国になって六年目を迎える。その当時のpart1国を見ればなぜ日本がと思うようなメンバーだがそれだけ閉鎖的な囲われた世界であった証拠ともいえる。なぜ閉鎖的だったかといえば、それは競走馬の育成は日本ではあくまで畜産の一つであり、農林省の管轄だったからにほかならない。何も競馬に限らない。農林省は保護を大義名分に今のコメ問題を見ても分かるように国際化を拒んできた。今の人たちにはピンとこない話だと思うが1991年以前は日本には和牛しかなかった。オレンジなどもそうである。輸入が許された農産物はごくわずかであり、輸入できるものもものすごい関税がかかっていた。それは競走馬もそうで、今では国産と全く同じ扱いをされるいわゆる持込馬はどんなに強くてもダービーなどには出走できなかった。当時ニジンスキーの持込馬であったマルゼンスキーが大外で賞金もいらないからダービーに出せて欲しいと言ったのは有名な話しである。もちろん無敗で競争生活を終えたマルゼンスキーは呆れるくらい強かった。
時代は流れ日本にも国際招待競争いわゆるJCが創設される。このあご脚付きの競争には高額賞金をめざして外国馬がまさにペリーの黒船のように来襲。見せ付けられた現実は自国開催ながらまったく歯が立たない無残な結果であった。今でこそ日本馬がが当たり前のように勝ち、しかも牝馬までもが東京の2400で牡馬相手に勝つなんて想像もできない時代であった。それから徐々に国際化の波に圧され日本の競馬も海外に開放され、それと共に日本の競馬もようやく世界に認知されるようになったが、それでも日本馬が海外のG1を勝つのは夢のまた夢であった。ちなみに日本調教馬として始めて海外のG1を勝ったのはシーキングザパール武豊の騎乗であった。その日はタイキシャトルも岡部を背に遠征しており、この馬が海外G1第一号になるのではないかと言われていたのだが、確かにその通り勝ったのだが、その前に組まれていたレースでシーキングが勝ってしまい・・・ということになった。
それから約10年して史上最強馬ディープインパクトが登場するのだが、そのディープでも凱旋門制覇とはならなかった。しかし、以外といっては失礼だが、海外G1のみ手にしたという馬も少なくない。アグネスワールドなどがその代表であろうか?海外のG1は2勝し、そのうち英国のG1を勝っているのはこの馬だけである。それが故に国内最強=必ずしも世界最強とはならないし、今年のJCを見ても分かるとおりその逆も限らない。凱旋門で5馬身ちぎった馬が馬群に沈むのだ。海外の大きなG1を勝つことはホースマンの夢だし、ファンの夢でもあった。あったと過去形で書いたのは最近の何でも海外が有り難い見たいな風潮を感じなくもないからだ。勿論海外遠征に反対なわけではない。しかし、今回ドバイに登録したメンバーを見るとそれが目標だったと言うよりもピサやトランセンドの活躍を見て、どうせ招待なら金もかからないし、間違って走ったら世界最高水準の賞金もゲットできるとにわか海外志向組がでてきたように感じるからだ。海外のレースは日本では馬券は勿論買えない。本当にみんな出て行ったらすっかすかの日本競馬になりかねない。或いは春は国内にはオルフェがいるからと白旗を揚げてるように思えなくもない。これは日本の競馬ファンを軽視してるといえるんじゃないだろうか?
誰のお陰で・・・と言うはしたないセリフも吐きたくなる。きっと多くの競馬ファンは海外遠征を喜んでいるのだろう。自分はどっちかというと捻くれてるほうだからそう感じるのかもしれない。しかし、今のメジャーを見ても、軽い気持ちで行ったように見えるプロ野球選手が向こうで力を発揮できずに明らかに日本の評価を落してるのを見ると、今に競馬でも同じことが起きるような気がしてしまう。挑戦は続けなくてはならない。しかし、それには負けない覚悟とそれなりの準備が必要だろ。それとJRA!売り上げに苦しんでいるなら、日本馬が出ているのを条件でもいいから海外のレースの馬券も売ればいい。持ち出しなしで収入を得るチャンスではないか?勿論色々な問題や課題はあるだろう。しかし、たまには守ってばかりの農林水産省も攻めてみてはいかがかな?と思うのだ。昔から攻撃は最大の防御というではないか(笑)

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  • じゃんぽけさん

    あれから何年?いよいよ海外の馬券も購入できる時代へ。わからんもんやね。

    2015/06/29 10:31 ブロック