JCを終えて

ソレミアは歴史を覆す事はできず馬郡に沈んだ。ローズも直線半ばで手応えをなくした。現実とは常に厳しいものだ。しかし、オルフェーヴルと池添騎手に突き付けられた現実はもっと厳しい。ジョッキーの腕の差が着差となって出てしまった。勿論池添騎手が何か目立ったミスをしたわけではない。こういう岩田騎手の「勝てばいいんだ」という乗り方も好きではない。（２日間の騎乗停止。これでリーディングは遠のいた？）しかし、今回は岩田騎手の作戦勝ちだろう。オルフェよりずっと前にいたはずのジェンティルがオルフェより後から追い出した。斤量さを上手く生かした作戦でオルフェとしては叩き合いに持ち込まれては不利に決まっている。池添騎手は抜け出す時に左からムチを入れて追い出すべきだたし、（それでも内にささりかねないが）ジェンティルを待つべきでなかった。これは結果論ではない。池添騎手は誰よりもオルフェに上手く乗れるということは証明できなかった。
しかし、それにしてもタイムが速い。２３秒台で上がりで32秒台の脚が必要だなんて。スローペースになりそうだし、２５秒台のもう少し上りがかかるレースを予想していた。これではローズもソレミアも走れない。反省すべきだと思う。それにしてもオルフェーヴルはフェミニストだ。２度も女性を見事にエスコートして勝たせてしまっている。オルフェーヴルはもう少し馬格が欲しい。牝馬にはじかれてはいかんよね（笑）審議がなければ歴史に残る名勝負だったと思うと少し後味の悪いレースだった。