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2013/01/02 02:56
いく年くる年その1 競走馬編
2012年も終わり新年を迎えました。何でもマヤ歴的には去年で太陽暦を終え今年は新世紀を迎えるそうなのですが、世界は相変わらず混沌としておりますが、それでも競馬という娯楽は今年も続いていくわけでありそのありがたさを噛みしめながら勝手に2012年を振り返ってみたいと思います。
2012年の一番のニュースは当時オルフェーヴルの凱旋門挑戦になるはずでした。それが、あの阪神大賞典での逸走で歯車が狂い始め、天皇賞での大凡走、宝塚での復活、フランスに渡って前哨戦を快勝、一度は頂点に立った凱旋門賞、JCでゴタゴタの末結果は惜敗。有馬での逆襲が期待されたが参戦しないまま一年を締めくくってしまった。戦績に直すと6戦2勝4敗。とても活躍できたといえる成績ではなかった。ちなみに去年G1で一番人気に応えたのはゴールドシップのみ。年度代表馬はジェンティルドンナで文句はないところだが、有馬で直接対決していたら分からなかったところではないかなと思う。海外で勝つ事が最強馬の証明みたいな風潮になりつつあるが、JCでの数々の名馬の惨敗を見れば、能力が高いことと、海外で勝てることは別要素だ。もちろん海外で活躍する日本馬の姿を見るのを楽しみにしているが、海外にいかないから評価されないみたいな風潮はどうかと一石を投じておきたいと思う。ゴールドシップには来年も人気に応えて全勝をしてくれるように願っている。海外で大活躍してきた馬をJCでねじ伏せて欲しい。そこで心配になるのが、海外でG1を勝った馬は日本で走らないまま引退をするかも知れないということだ。経済が逼迫してきて、余裕がなくなり「無理」をしなくなった。ファンの夢なんて二の次でリスクとリターンの計算ばかりしている。日本馬初の凱旋門賞馬が国内で正に凱旋レースをしてくれる確率は少なくなってきている。それなら牧場で育てて外厩で調教して海外のレースに使えばいいと思ってしまう。レースの賞金やJRAの運営費は我々の馬券代や入場料などからでている。ファン不在では競馬は成立しない。少なくともJRAは表面上は売り上げの減少を懸念して、ファン離れや新規ファンの開拓に努力している姿が運営側には見受けられるが、肝心の競走馬を供給する側は一丸となってファンサービスの向上に努力しているようには残念ながら見受けられない。馬は生き物何だという事をいい隠れ蓑にしていると思う。その代表的な例が去年有馬記念を人気投票で1番人気に選出されながらも早々と回避を決めたオルフェーヴルだ。実際には回避することについてそんなに批判するような雰囲気ではなかったように思う。しかし、それが理解だと思ったら間違いだ。オルフェが有馬に出ないでも騒がれないような馬にこの一年でなってしまったということが重要ではないかなと思う。当たり前だが競馬は人気に応えて勝つ事が一番盛り上がり、的中した人間も多いことを表す。そう言った意味ではゴールドシップはもっと賛辞されてよいし、オルフェーヴルは叩かれるべきだ。そのはけ口を我々は騎乗している騎手についつい向けがちだが、馬7騎手3と言われることを忘れてはならない。日本の競馬はとても閉鎖された世界で行われている。サッカーや野球のようにある意味厳しい評価にさらされることもない。健全に批判し、健全に評価されるようなシステムが必要じゃないかなと思う。
そんなわけで2012年の年度代表馬はゴールドシップに。
最強馬賞はジェンティルドンナに。
だめだったで賞をオルフェーヴルに贈ります。