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2013/04/07 04:27
桜花賞
サウンドオブハート以来のG1での1番人気に武豊が騎乗する。しかし、その時と今回とではちょっと意味合いが違う。前回の1番人気が勝って欲しいという願望に近い人気だったとするならば今回は明らかに違う。勝ってくれるだろうと言う期待を背負った1番人気だと言えると思う。今、ユタカは久し振りのこの「シビレル感じ」を噛みしめているのかも知れない。そして、そのシビレ、プレッシャーは応援をする自分たちも感じる程だ。期待が高まれば高まるほど不安も感じてしまう。しかし、そう言うプレッシャーに身を置いてこその武豊であり、それが2009年までの武豊本来の姿だったと言える。だとするならば、ここは彼の20年を超える騎手生活のターニングポイント、試金石だと言える。正直、人気の差ほど馬の実力の差はないように思う。この馬自身前走、勝ち方こそは鮮やかであったが決して人気をしていたわけではないし、今まで何度もトライアルで人気を覆して勝ったものの、本番では過剰な人気となって沈んでしまった馬たちをいくらでも見てきている。それでも武豊が武豊で在る為には人気に応えて勝たなくてはならない。1番人気がG1で強い勝ち方をしてこそ、競馬は盛り上がるものだと思う。それが近年武豊の不振と共に崩れてきてしまっていた。それほどビッグレースで人気馬に乗り平常心で騎乗するのは難しいこと何だと思う。アンカツも武豊の一番凄いとこはそこだと言っていた。今でもディープのレースを見ると、よく平気でその位置で、そのタイミングで、それだけの人気を背負ってそんな競馬が出来るもんだと呆れてしまうほどである。
もう、クロフネサプライズが勝っても誰もサプライズだとは思わないかも知れない。だけど、本当のサプライズはここを勝ったのちに武豊自身にもたらされるものかも知れない。
期待と不安を胸に自分もこの夜を、明日のレースを楽しみたいと思う。もちろん勝つ事を信じて!