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2013/05/26 05:13
第80回日本ダービー 「前夜祭」
いよいよ明日、日本ダービーを迎える。本当なら東京競馬場へ駆け付けたいところだが、今のところ大人しく自宅観戦する予定だ。振り返って見ると最後に生で観戦したダービーはディープインパクトが最後だ。多分いかなくなったきっかけはチケットを入手するのが手間だったからのような気がするけど、今ではどうやって入手するのかも知らない(笑)一番印象に残っているのはナリタブライアンが勝ったダービーで翌日のサンスポの1面に自分たちが写っていて騒いだ記憶がある(笑)
ダービーというのは我々ファンにとってもちょっと特殊なレースだ。例えば、ナリタブライアンが勝った年、僕は負けている。馬券的にと言う意味ではない。自分のダービー馬候補が勝てなかったと言う意味でだ。ダービーが終わるとちらほら新馬戦が始まりだす。一番わくわくし出す時期である。競馬の素晴らしいところはそうやって毎年必ず新しいスター候補に巡り合えることだ。数多くある新馬戦。その中に必ず来年のダービー馬がいる。(特殊な例を除いて)自分の相馬眼を試される瞬間である。出来れば暮れのラジオニッケイ賞までに、遅くとも弥生賞までにパートナーを見極め一緒にクラシックへと向かう。その馬がクラシックを勝った時、それが無敗だった時の喜びは何にも代えられない。そういう時は自然と現地にも応援にいく。広い東京競馬場で絶叫し、一緒に勝利を噛みしめるのだ。
今年はキズナを応援している。僕は前にも書いたことがあるかも知れないけどこう言う馬名はあまり好きでない。もちろん名付けた人の思いは本当だろうが、ちょいちょいマスコミや或いは一般の人たちからでもやたらに「絆」を象徴され偽善ぽくって嫌だからだ。この馬は佐藤哲三の馬だった。彼は馬に教え込むことが得意な騎手で、それだけに後任は苦労することが多い。簡単に言えば、中々彼以外の言う事をきかない。それにユタカも手を焼いているようだった。ラジオニッケイはともかく、弥生賞では少なくとも権利を取る自信はかなりあったはずだ。しかし、そこで彼らしからぬ結果を招き1冠目への切符を事実上逃した。もしかしたら、この時はまだユタカも腹を括れていなかったのかも知れない。どこか、佐藤哲三の代役のままだった気がする。しかし、この敗戦はユタカとキズナにそれこそ絆をもたらせるきっかけとなった。過去の日記に書いたので割愛させていただくが、ユタカにとって因縁の毎日杯をディープの仔らしい勝ち方で勝利し、キズナはユタカのお手馬になった。そしてこの時初めて僕もこの馬でダービーを勝てるかも知れないと思えた瞬間だった。毎日杯に比べれば京都新聞杯は半分の力でしか走っていない。しかし、ここに来ての2つの勝利はキズナにとって自信を回復する良いきっかけにもなった。馬だって勝ったか負けたかくらいはわかる。一生懸命走り続けて勝てなければストレスも溜るし、自信も失っていく。まだ、若駒たちは負けることに慣れていないのだ。
そう言った意味でもやはりロゴタイプが最大のライバルになると思う。あの馬の魅力は「地味」とも言われかねない血統背景であり、また弱点も「重い」と言われかねない血統背景にあると思う。それでもメイショウサムソンやエイシンフラッシュだってダービーを勝っているわけだからチャンスがないわけではない。本当に上位4頭のどれが勝ってもおかしくない。あえて言えばこれくらい拮抗してくると騎手の力量差、天運も大きいと思う。武豊は本当に衰えたのか?その答えを出す時が来た。イタリアから来た二十歳そこそこの坊やに日本の「ダービー」の厳しさを教えてやって欲しい。尊さを教えてやって欲しい。願わくば、馬券でも美味しい思いをさせて欲しい。穴にペプチドアマゾンを上げておいます。良いダービーDayを!