816件のひとこと日記があります。
2013/06/12 03:51
読書の初夏
最近はめっきり本を読まなくなった。最後に読んだのは確か落合博満の本だ。
しかし、ちょっとコアな競馬ファンなら読まずにはいられない本が出版されたのを今週号の競馬ブックで知って仕事の帰りに二駅余計に乗車して買って帰ってきた。
「騎手の一分」
藤田伸二騎手の著書だ。元々彼はやんちゃで通っていて過去の著作なども見る人が見れば苦笑いしそうなことをはっきりと書いてきたが、今回の著書はレベルが、腹の括り方が違う。この著書の中で実績を残した現役の騎手が語らなければ意味のないこと、引退をする覚悟もとっくにできてるから書けることなどが満載である。しかし、決して暴露本の類のものではない。多くの立派な大人が臭いものに蓋をし、見て見ぬふりをしてやり過ごしているものにきちんと彼なりのスタンスで向き合いスポットライトを当てたものだ。この著書を読み終えて一番最初に思い出したのはミホノブルボンの主戦を務めており、栗東の厩舎で自殺を図った小島貞博調教師の事だった。文中に彼のことに触れた文章が出て来るわけではないが、JRAはその理由すら知ろうとはしなかった。しかし、構図は同じ事だと思う。敢えて著書の中身には触れないがここに来るようなファンならばこの本の背表紙を見て興味を持たない人はいないと思う。そして一つだけ触れるなら、藤田伸二はこの著書の中ではっきりと一番の責任はJRAにあると言っている。酔って上司や社長、雇い主の悪口を言える人はいるだろう。或いは、発言として言えるツワモノもいるのかも知れない。しかし、それを形に残る本で、不特定多数の人が見る可能性のあるもので言える人間はどれくらいいるだろう。自分の胸に手を当てて考えて見ても到底できそうにない。
この中身を見て腹を立てる騎手もいるかも知れない。あいつに何か二度と乗せるかという調教師やオーナーもいるかも知れない。しかし、彼はいつか誰かが言わなければならないことを覚悟持って代弁したに過ぎない。きっと「伸二よく言ってくれた」と感謝をする関係者もいることを信じ、これからも、もっともっと彼のようなスキルのある腕のいい騎手が活躍をすることを願ってやまない。画像は裏表紙の帯。表の帯には武豊が推薦文を書いてます!
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うりるんさんがいいね!と言っています。
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じゃんぽけさん
みなさん。コメントありがとうございます。読む方によって捉え方も評価も変わる内容だと思います。好意的でない書評も目にしますが、僕の感想は日記に書いた通りですが、もし皆さんも読むことがあれば感想を聞かせていただけたらと思います。きっと世代によってかなり違うんじゃないのかな?僕は伸二とはほぼ同世代なので・・・。
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MANCAFEさん
こんにちわ〜
この本読んでみたいと思っていました。
ど素人の私でも心中察するものがあります。 -
MANCAFEさんがいいね!と言っています。
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アロ丸の鬣さん
はじめまして!
この本売れてるらしいですね…。
興味津々♪( ̄▽ ̄)ノ″ -
アロ丸の鬣さんがいいね!と言っています。
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マル優さん
早速 本屋さんへ行ってみます(^-^)v