宝塚記念2　女傑ジェンティルドンナ

そもそも３強とか４強とか呼ばれる時は抜けて強い馬がいなかったりするか、振り返ると１強だったりするものだ。ナリタタイシン、ウイニングチケット、ビワハヤヒデの場合も最後はハヤヒデの１強だった。そのハヤヒデは有馬記念で１年ぶりのトウカイテイオーに敗れたが翌年は秋の天皇賞でレース中に故障して５着に敗れるまで連勝に次ぐ連勝で振り返って見れば生涯で連対を外したのは最後になったそのレースだけだった。ちょうど今ＪＲＡのＣＭで楽勝した宝塚記念が流されている。ちなみに牝馬の宝塚制覇は８年前のスイープトウショウまで遡る。ブエナビスタは２度２着に敗れている。それは、このレースが阪神の内回りで行われる事も関係しているのかも知れない。ちなみにディープインパクトが勝った年は京都だった。
ジェンティルドンナは既にブエナビスタに近づきつつあると思う。やはり、牝馬三冠を達成した年にＪＣを勝ったのはインパクトがあった。それでも圧巻だったのはオークスの勝ち方だと思う。相当力が違わないと東京の2400で５馬身は突き放せない。連対を外したのも１度だけで安定感もある。1600の新馬戦でも実は負けていてこの馬にはマイルは少し短いのかも知れない。
シーマクラシックの印象は岩田騎手が強気な競馬をしたのがあだになったかなと思った。正攻法の横綱相撲で素晴らしかったがこの馬が一番能力を発揮するのは脚をきちんと溜められた時だと思う。今回は阪神内回りで残り２強の方がアドバンテージがあると思う。前走のような強気な競馬だと心配な面もある。斤量も今回は２Ｋしか差がない。それでも今回ここで勝つようならもう国内では負けないだろう。３強の中では最も崩れないタイプで、しかし牡馬相手に勝ちきれない可能性もある。今年２戦目でフレッシュな状態なのは牝馬にはいいだろう。勝利は岩田騎手のエスコート次第だと思う。ブエナビスタを超えるにはブエナが勝てなかった宝塚と有馬を制することも重要なファクターではと思う。ここで後塵を拝すようではロンシャンは遠くなる。