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2013/06/20 02:41
宝塚記念 ブレイクタイム 君のその馬券は思い入れか?思い込か??
宝塚記念の当週の追い切りも終わり、いよいよ陣営も我々も臨戦態勢に入っていく。北上を始めそうな台風とようやく活発になってきた梅雨前線で週末に向けて空模様は気になるが気にしたって天候には逆らえないから素直に受け入れるしかない。勿論、すっきりと晴れた青空のもと行われるに越したことはないが、暑かったら暑かったで有利不利もあるだろう。枠順も含めそれも運命なのだ。一部の特殊な馬を除いて毎度毎度勝利の女神に愛される馬はいない。多くの馬がどうしてもここだけは勝ちたいという時に見放されるものだ。春天3連覇がかかったマックイーンも、3冠がかかったミホノブルボンも凱旋門賞がかかったディープインパクトにオルフェーヴルも然りである。逆に挫折を味わった者には光明を差し込むのも勝利の女神だ。引退レースで復活したオグリキャップ、1年振りで有馬記念に復帰したトウカイテイオー、同じく故障に苦しんだグラスワンダー、そして、落馬事故と成績低迷を乗り越えた武豊のダービー制覇と。勝利の女神はまるで勝つ事に驕らないように、諦めなかったものを称えるように時には残酷で気まぐれに見えるものなんだと思う。
競馬をやる多くの人には贔屓の騎手やお気に入りの馬が少なからずいるものだと思う。理由はまちまちで、ルックスやキャラクターからもあるだろうし、儲けさせてくれたからとか、相性がいいから、或いは思い入れのある血統だから何ていうのもあると思う。強くても応援しがいは勿論あるが、弱くても不思議と応援しがいがあるもので、本当に競馬の「要素」ってよくできてるなって思う。我々は応援する意思を自然と馬券を買うという形に変えている。もし、自分がJRAの人間だったらもっとこの点に絞って売り上げアップをすると思う。例えばディープインパクト応援ステークスとか、武豊誕生日記念ステークスとか(笑)或いはもっと血統に親しみを持たせてこの仔は誰の弟だとか妹だとかを積極的にアピールしたりして。
ただ、わざわざアピールされなくともG1ともなれば自然と力が入るし情報量も多くなる。その情報をもとに一生懸命推理をし、大レースこそ的中させたいと願う。そして、その願いと勝たせたいという思いがシンクロして的中した時何とも言えない日常では中々味わえない喜びとなって還ってくる。無論現金とともに。ただし、ここにこそ悪魔は潜んでいる。思いが強すぎるとついつい自分の都合の良いように推理をしてしまう。強力なライバルは今回も出遅れるんじゃないかとか?自分の応援する馬は直線で内を突けるんじゃないかとか・・・。もはやそうなると、思い入れを通り超えて単なる思い込みになっているのかも知れない。独りよがりな妄想を積み重ねて馬券が外れることほど虚しいものはないと思う。だから、思い込みで外すくらいなら、腹を括って思い入れで外れた方がマシじゃないかなって思う。信念で自分が応援する馬と、騎手と心中するのだ。馬券を購入するその前に!もう一度自分の胸に手を当てて聞いてみよう。この馬券は思い込み馬券になっていないか?今回の宝塚記念。もし、オルフェーヴルが無事に出てくればオルフェとラーからの心中馬券で勝負する覚悟決めていた。しかし、絶対王者のオルフェはいなくなり、それをラーで倒す楽しみも消えた今、純粋に馬券を的中させたいと思っている。そし、こう言う時にこそ、ついつい思い込みになっていたりするものだと思う。今、僕は雨にも強く、暑さにも強そうな馬に本命を打とうと考えている。本番まであと3日。何度も何度も自分の胸に手を当てて聞いてみなければならない。「その予想は思い入れですか?それとも思い込みですか?」と。