817件のひとこと日記があります。
2014/05/04 20:48
春の天皇賞観戦記 見たまま・感じたまま
パドックを周回する馬たちを眺めているとき、自分にはゴールドシップの出来が素晴らしく見えた。キズナはちょっとマイナス体重は理想にも思えたけど少し萎んで見えた。ちょっと落ち着きと言うよりも大人しいかなと。そんな事も騎手を乗せると気合いが乗り始め稀有に終わるかと思えた。ウインバリアシオンの乗り替わりはこの馬にとってプラスに思えた。自分が勝ちたいシュタルケよりこの馬に勝たせたいと思う幸四郎の方が手が合ってるように思えた。
返し馬で抜群に見えたのがフェノーメノだった。弾むようなキャンターでバネを感じさせいかにもレースをしたそうだった。今日のライバルはこっちだと思い馬券はキズナとフェノーメノの2頭軸流しで購入した。
中継をNHKにすればよかったのにフジTVを見ていて細江さんのまたもや素人丸出しの悲鳴と共にゴールドシップが大きく出遅れた。これはまずいことになったと思った。もちろんキズナにとって。捲って前を掃除してくれるはずの馬がいなくなり状況によっては自分で動かざるおえなくなる。近くにライバルがいることによってリラックスすることにも影響がでる。産経大阪杯のエピファネイアと同じ状況に追い込まれたと思った。
案の定キズナがゴールドシップより早く動き出さなければならなかった。去年のトーセンラーのような形になれば今年は交わせるかと思っていたのだが・・・。驚いたのは幸四郎のバリアシオンだった。直線に向かう時の位置取りは完璧であっという間に先頭集団に取り付いていった。そして、キズナは弾けなかった。直線に向いてから一度も再加速することはなかった。もし、ゴールドシップが前走のような競馬をし、バリアシオンが乗り替わらず日経賞のような競馬をしていたら、上りがかかりキズナが勝利できたかも知れない。これはたらればではなく競馬にはそう言う要素があると言う話しである。しかし、僕らがキズナに求めた勝利、武豊がキズナに求めた勝利というのは、そう言った要素での勝利ではなかっただろう。どんな状況になっても自力でその状況を打破し、勝利をもぎ取る。強いて言えば父ディープインパクトのような勝ち方を。しかし、残念ながらキズナはそこまではまだ?来てはいなかった。その敗因がなんであれそれは変わらない。しかし、それはみんな知っていたはずだ。だからこそ彼の成長力に賭けたのだろう。
それでもこのレースの敗因を探るとするなら3つ考えられる。
一つは距離。血統と言い換えてもいいが、母父がアメリカ血統という事かも知れない。3着に突っ込んだホッコーブレーヴの父はマーベラスサンデーで距離に限界があったが、母父ヨーロッパ血統のダンシングブレーヴで底力を補填されている。
二つ目はステップレース。産経大阪杯から春天は鬼門のステップだ。かつてトウカイテイオーがそして3連覇を賭けたメジロマックイーンもこのステップで負けている。あまりにも本番と条件が違い、休み明けで使うにはその後本番までにケアできる時間が少ないレースだと言える。長距離を戦うには最良とはとても呼べないレースである。
そして3つ目が調教の失敗だ。今回は個人的にはこれが一番大きかったかなと感じている。一言で言うならばオーバーワークでなかったと思う。レース前にピークを過ぎてしまいそれが萎んだ印象を与えたのではないかなと思うのだ。これはまるっきりフェノーメノと逆になった感じだ。少々古い表現で言うなら二走ボケとも言える。
次走キズナはほぼ間違いなく復活するだろう。どの条件をとっても今回より良くなる要素しかないから。しかし、敢えて陣営に苦言を程したい。あまりにも復帰戦で見せたキズナの素晴らしいパフォーマンスに酔いしれ過ぎていなかった?かと。キズナを過信し、慢心はなかった?かと。キズナは一生懸命に走った。しかし、それでも勝てなかった。その責任をキズナの能力のせいだけにするのではなく、信じすぎることも時には馬にとって負担になるものであり、常に挑戦者の気持ちを忘れないで戦って欲しい。他馬への挑戦と言う意味ではなく父ディープインパクトへの挑戦者と言う意味で。父に迫らなければ凱旋門なんてとてもとても。しかし、その謙虚さと努力を忘れなければ例え父を凌駕できなくとも競馬の「要素」と言うなの神様が大きなギフトを贈ってくれることもあるかも知れない。オグリキャップが勝った有馬記念だって、完全勝利したと思ったオルフェーヴルの凱旋門賞2着だってその「要素」に他ならないのだから。さあ、宝塚で世界レーティングナンバーワンの馬が待っているぞ!頑張れキズナ!!
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じゃんぽけさん
きんぐかずさん。コメントありがとうございます。悔しいねぇ。だから久々の長文の日記です。よく、すぐに世代のレベル云々言われるけどレベルってのは平均値のことだからね。いつだってトップの馬はそんなに差があるわけじゃない。きっとそれを宝塚で証明してみせますよ!
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きんぐかずさんがいいね!と言っています。
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きんぐかずさん
大阪杯のパドックで感じた、この馬本当に父を超えるかも?というオーラが京都では感じられず、アレッ?というのが正直な感想でした。
それでも豊さんがこれだけ強気なのも久し振りだし勝ってくれるものと信じてました。
競馬って難しいですよね。ディープが有馬で負けたときほどのショックはないですが、4歳勢自体のレベル云々を問われると悔しくなります。
ラーで2着でなんでキズナで負けるんや、豊ぁぁーーー
と叫びつつ自分が熱発してしまいましたとさ。
宝塚では格好いいキズナvsエピファが見れますように -
ロシアンブルーさんがいいね!と言っています。
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ウマカマさんがいいね!と言っています。