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2015/03/11 01:15
覚醒か?福永祐一ジョッキー。
リアルスティールで共同通信杯を無敗で勝ち、今週はサトノクラウンで弥生賞を無敗で勝った。この後リアルスティールはスプリングステークスに向かうらしいがそこも勝てば、通年ならばこの2頭がクラシックを制覇する可能性はとても高いのではないかと思う。問題があるとすればこの2頭の主戦が同じ福永Jであり、彼がどちらを選ぶのか?どちらに手応えを感じてるのか?それは発表されるまで分からないかも知れないが彼がいまそう言うポジションにいることだけは間違いない。そして今週は少ない乗鞍ながらメインを挟んで3連勝し堂々とリーディングのトップにも立っている。特に最終Rのサトノネプチューンは賛辞に値する騎乗だと感じた。どこが?と問われると正直中々説明は難しいのだが、端的に言えば準メインとメインの2頭は馬自身に十分に勝つ力があったと思うのだが、最終Rのそれは騎手の腕で勝たせたレースに思えた騎乗だった。前半こそ少々折り合いに苦労していたが、その後の立ち回りが良くしっかり最後まで脚を残して完勝だった。中々勝ち切れなかった馬が別馬のように鮮やかな勝利を魅せたわけだ。勿論馬場への適性や一息入れて状態も持ち直していたのかも知れないが感心させられた騎乗であった。最近はこの落ち着きが好騎乗に繋がっているように思う。彼が、自身に数年前からコーチを付けていることは知る人なら知る有名な話しだが、その結果も出て自信に繋がっているのだろう。姿勢的には相変わらず腰は高いが追ってブレなくなった。この感じかつてどこかで見たことがある、印象に残っていると思ったらそれは往年の名ジョッキー岡部幸雄の全盛期がそんな印象に近かったように思えた。それは褒めすぎ?そうかも知れない。いや成績的にも匹敵している?そうかも知れない。現役時代岡部Jが拘っていた数字がある。それが勝率2割である。岡部は現役時代に8度、武豊は14度記録しているが、まだ福永Jは達成したことがない。ライバル?の岩田Jもまだ達成したことがないから、簡単な数字ではないし、今のエージェント制のもとでは難しい数値なのかも知れない。ただ、乗れてる時の福永Jに岡部元Jの姿が重なったのは事実であり僕としての最大賛辞だ。しかし、それだけではスーパースターにはなれないし、黄金期も築けない。ここまで技術的なことを述べてきて大変申し訳ないが、最後は「持っている」のか?と言うことになるんだと思う。僕が知る最も「持っている」騎手は武豊であり、イマイチ持っていないのが彼という事になる。ネオユニバースや去年のJCを持ち出すまでもなく、そう言う印象を抱いているファンは多いのではないかと思う。それを今年この輝けるクラシック候補のお手馬で打破し栄冠を掴めるのか?大いに注目したい。彼はダービーを勝ったネオユニバースについて良く馬ではなく人との繋がりで選んだ結果だと語ることがあるが、実は理由はどちらでも良い。その選択に結果が伴わないのを「持っていない」と言うのだ。彼が本当に覚醒したのか?それを占う意味でも今年の牡馬クラシック戦線は楽しみである。
彼が手放した方の馬にルメールやミルコが乗る可能性もある。
二人とも技術は言うまでもなく十分に「持っている」騎手である。力量を計るには十二分過ぎる相手だろう。