私の馬回想録?

その年、一頭のサラブレッドが話題になっていました。父は皇帝と呼ばれたシンボリルドルフ。競馬の知らない私でも強い馬としてその名は聞き覚えがありました。ただ当たり前ですが競馬などギャンブルはお金を賭け、当たればいいが負ければパーです。勿体ない!バカらしい!と感じていたので興味なしでした。しかし私の周りで競馬にハマっていた友人が二人。ゴチャゴチャと数字と暗号めいた印一杯の競馬新聞をひろげ楽しそうに予想を戦わせる会話を横で聞いていると、どうやら皐月賞を制し日本ダービーを勝てば父と同じ無敗の2冠馬との事。父のイメージに合ったその名はトウカイテイオーといい、そのサラブレッドが後に私を競馬の世界にに誘うことになるのです。