阪神カップ　2019　予想

阪神カップ　予想
　
この阪神カップは不思議とリピーターの多いレース。ここ数年ではイスラボニータやダンスディレクターなどが該当。5年以上前でもリアルインパクト、ガルボ、サンカルロ、キンシャサノキセキなど連続で好走した馬がかなり多い。これらの馬に共通するのが阪神巧者であるのと同時に、1200ｍでスピード負けして、1600ｍは微妙に距離が長くて最後まで粘り切れずという印象のあった馬。09年〜10年を連覇したキンシャサノキセキにしても、晩年に高松宮記念を連覇したが、そこに至るまでは1200〜1600ｍでの善戦マンという印象だった。

　
これらの事からも阪神の1400ｍでは求められる要素がかなり限られている可能性は高い。スタート後から3角までの向こう正面は長めの直線になるし、3角と4角は意外と急なコーナーで、内を立ち回る馬は器用に回ることが要求されるし、尚且つ直線での加速力が求められる。それに対して後ろからの外を回した馬は距離的ロスはあるものの、比較的スピードを乗せた状態で回れる感じになるのも特徴の一つ。
　

今年の阪急杯（阪神1400ｍ）で2着のある◎レッツゴードンキを狙いたい。
　
この馬自身が1200ｍであと一押し足りず、1600ｍは微妙に距離が長くて持たないというレースを繰り返してきた馬で、この1400ｍという条件はピッタリという可能性は高い。リピーターという条件には当てはまらないものの、前述のとおり阪急杯で2着の実績を含めて1400ｍ戦は【1.1.1.1】の成績。この中には京都牝馬Ｓ優勝と、スワンＳ3着の実績が含まれ、唯一の着外が2016年の阪急杯で6着だが走破タイムは1.20.1で着差は僅かに0.2秒差だった。阪神実績の方は前述の阪急杯の実績に加えて、3歳時の桜花賞制覇、チューリップ賞3着、2歳時の阪神ＪＦ2着など実績的には十分のはず。
　
今回が引退レースとなるが（レース後に引退式まで予定されているとか）、能力落ちという心配はほとんどしなくても良いだろう。今年春の高松宮記念では0.3秒差(6着)、2走前のスプリンターズＳは勝負所から外を回るというキツイ展開で0.4秒差の5着だった。元々ポッカリと空いた内を衝いて鋭く伸びる形で好結果を残してきた馬。長らく主戦を務めた岩田騎手も十分すぎるほどこの馬の特性は理解しているはず。この最内枠はむしろ好都合で、最後の最後でドンピシャの条件が揃ったと言えるはずだ。

　
相手筆頭は○スマートオーディン。今年の阪急杯でとんでもなく強い（インパクトのある）レースを示したものの、その後は嵌り切らず…というレースの連続だった。昨年暮れのリゲルＳ(9着)叩き台の感が強かったので度外視するとしても、阪神実績は阪急杯勝ちと3歳時の毎日杯勝ちを含めて【3.0.0.1】の実績。3勝全て1馬身以上の完勝という内容であり、明確に阪神巧者と言ってもいいはずで期待は出来る。
　

3番手は同じく今年の阪急杯で3着の▲ロジクライ。そこまで1400ｍ向き、阪神向きと言える材料は揃っていないのだが、内枠から終始内を立ち回る苦しい形になりつつも3着に来た内容を最大限に評価したい。本質的には好位の外目でスムーズな先行策が理想のはずで、そういう意味でも今回は比較的楽に好位の外目を確保できそうなところが魅力。
　
連下は一応△グランアレグリアが筆頭。正直週半ばまでの推定オッズの1.7倍は危なすぎるだろうと思っていたが、前日オッズ（金曜日20：00時点）で2倍台なら何とか抑えようかという感じに。本質的に高速馬場向きの感もあって、年末の阪神の馬場でどうなのよ？という疑問もあるし、桜花賞は特筆すべき内容を示したものの、阪神外回りの1600ｍと阪神内回りの1400ｍでは求められる要素が全く異なるはず。少なくとも現時点ではスローの後半3Ｆ勝負向きのように見えるので、阪神1400ｍで速い流れに乗ってどうなるかは未知数と見て評価は下げた。
　

後の連下候補は最内枠に入った分だけ序盤の入りが難しくなった感はあるも、今年はマイル戦線で実績を残してきた△マイスタイル、阪神2勝の実績を考慮して△フィアーノロマーノを。大穴候補に貯めに貯めての加速勝負に徹した場合に怖さが出てくる★レインボーフラッグを推す。


買い目：馬連◎○▲ＢＯＸ　3連複◎○▲軸△★流し