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2020/03/09 22:37
過去の思い出 2010年 第46回 金鯱賞
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第46回金鯱賞(G2)
2010年5月29日 4回京都3日目 3歳以上オープン (国際)[指](別定)
着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 単勝 | 人 気 |
馬体重 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 5 | アーネストリー | 牡5 | 57 | 佐藤哲三 | 1:59.5 | 2.9 | 1 | 532(+4) | [西] 佐々木晶 | |
2 | 6 | 9 | ドリームサンデー | 牡6 | 57 | 秋山真一 | 1:59.7 | 1.1/4 | 13.9 | 6 | 500(-2) | [西] 池江泰郎 |
3 | 4 | 6 | スマートギア | 牡5 | 57 | 池添謙一 | 2:00.1 | 2.1/2 | 9.1 | 4 | 458(+2) | [西] 佐山優 |
4 | 5 | 7 | ホワイトピルグリム | 牡5 | 57 | 四位洋文 | 2:00.3 | 1 | 16.9 | 7 | 460(+4) | [西] 鮫島一歩 |
5 | 8 | 13 | アドマイヤオーラ | 牡6 | 57 | 安藤勝己 | 2:00.3 | ハナ | 17.8 | 8 | 458(-2) | [西] 松田博資 |
6 | 1 | 1 | リトルアマポーラ | 牝5 | 55 | 福永祐一 | 2:00.3 | ハナ | 25.2 | 9 | 478(-2) | [西] 長浜博之 |
7 | 5 | 8 | アクシオン | 牡7 | 57 | 藤田伸二 | 2:00.3 | クビ | 5.6 | 3 | 526(-6) | [東] 二ノ宮敬 |
8 | 3 | 4 | ナムラクレセント | 牡5 | 57 | 岩田康誠 | 2:00.3 | ハナ | 3.5 | 2 | 502(+6) | [西] 福島信晴 |
9 | 6 | 10 | ゼンノグッドウッド | 牡7 | 57 | 武幸四郎 | 2:00.8 | 3 | 154.8 | 10 | 518(+16) | [西] 浅見秀一 |
10 | 3 | 3 | エイシンドーバー | 牡8 | 57 | 藤岡佑介 | 2:00.9 | クビ | 170.1 | 11 | 470(+2) | [西] 小崎憲 |
11 | 7 | 11 | エリモハリアー | セ10 | 57 | 酒井学 | 2:01.3 | 2.1/2 | 306.5 | 12 | 464(+8) | [西] 田所秀孝 |
12 | 8 | 14 | サンレイジャスパー | 牝8 | 55 | 幸英明 | 2:01.4 | 1/2 | 332.1 | 13 | 490(+2) | [西] 高橋成忠 |
13 | 7 | 12 | エムエスワールド | 牡7 | 57 | 太宰啓介 | 2:02.8 | 9 | 411.0 | 14 | 474(+10) | [西] 湯窪幸雄 |
中 | 2 | 2 | タスカータソルテ | 牡6 | 57 | 松田大作 | 12.5 | 5 | 464(-2) | [西] 藤原英昭 |
払い戻し
-
単勝 5 290 1 複勝 5
9
6150
330
2201
6
4枠連 4 - 6 1,660 6 馬連 5 - 9 2,070 10 ワイド 5 - 9
5 - 6
6 - 9670
560
1,7208
5
24馬単 5 → 9 2,390 9 三連複 5 - 6 - 9 6,900 23 三連単 5 → 9 → 6 23,310 78
過去のレースの思い出、馬券自慢を勝手に語ってみる企画。
今回は2010年に行われた金鯱賞を振り返る。
金鯱賞と言えば尾張名古屋城の鯱をイメージするので中京競馬場で行われるはずだが、この年は京都競馬場での開催。これは中京競馬場の改装に伴っての変更であり、翌年の2011年の金鯱賞も京都競馬場で行われることになる。
また2010年当時は5月開催だった。中京競馬場の改装が終わった2012年からは12月開催になり、さらに2017年からは3月開催に変更。近年は開催時期がコロコロと変わっており、イメージの定着がしにくいというか、随分と軽く扱われているG2競走というような気もする。
ただ当時も今も別定戦であり、斤量面で大きな負担を強いられない事からも実績馬の参戦が目立つレース。特に休み明け初戦というケースも多く、2010年の金鯱賞でも14頭中7頭と半数が長期休養明け初戦のレース。
ただし実績面だけを見れば出走メンバーは重賞勝ち馬がズラリと揃って意外と豪華と言う感じ。実績筆頭格はエリザベス女王杯を制していたリトルアマポーラだったが、当時はすでに下降線を辿っており9人気と低評価。その他では重賞3勝でG1好走歴もあるアドマイヤオーラ、同じく重賞3勝馬のタスカータソルテ、マイル路線で重賞2勝のエイシンドーバー、この時すでに10歳馬で函館記念3勝の実績があったエリモハリアー、現状では重賞で2着ばかりで中々勝ち切れないスマートギアなど。ただ面子は揃ってはいたが、近走の成績が下降線であったり休み明けを嫌われてかこれらの馬は意外と人気はしていなかった。
人気していたのは休み明けながらも前走で中日新聞杯を制したアーネストリー、前走で天皇賞4着だったナムラクレセント、鳴尾記念、中山金杯と重賞連勝中のアクシオンの3頭が人気の中心に。
レースの方は京都内回り2000mという条件のなかで終始緩めの流れからの後半勝負という形になり、前々で運んだ1人気アーネストリーが直線で後続を突き放す感じで完勝。2着にも緩いペースを演出した6人気のドリームサンデーが入る。2頭とも逃げ粘ったというよりも直線でしっかりと脚を使った印象なのだが、実際には中団、後方の差し馬が今一つピリッとしなかった感じはあった。休み明けだったり下降線を辿っている馬も多かっただけに、直線は上位の馬に詰め寄るほどの余力はなかったようにも見えた。ただその中でもスマートギアが直線大外から伸びて3着。しかしながら後方から進める馬なので、直線鋭く脚を使ってもどうしても勝ち切れない印象のまま。この馬が重賞を制するのは2年後の中日新聞杯まで待つことになる。
勝ち馬のアーネストリーはこのレースの勝利で重賞2連勝。前々で流れに乗って直線持続性の脚で突き放すという正攻法の形が完全に板についたのが丁度この頃。この勝利を機に意気揚々と宝塚記念に挑み、ブエナビスタ、ジャガーメイルに次ぐ3人気の支持を得るも0.2秒差の3着に敗退。ただ翌年は同じくこの金鯱賞(3着)をステップに宝塚記念を制してついにG1馬となる。
その他の馬では3着スマートギアは前述のとおりその後も今一つ届かないというレースを繰り返すものの、2012年の中日新聞杯でやと重賞ウィナーに。長期休養明けで8人気と低評価だったアドマイヤオーラはここでは5着。その後も脚部不安に悩まされる感じで3走後の新潟記念で大敗を喫した後に引退。種牡馬になったものの2015年に予後不良と診断される。さらにこのレースで13着と大敗したエムエスワールドは1年後に突如障害戦に転向。のちに通算で障害重賞を2つ勝利し、京都ハイジャンプではレコードタイムまで記録する馬となったのが一番意外だった。