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2020/04/27 19:36
過去の思い出 2013年 第147回 天皇賞春
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第147回天皇賞(春)(G1)
2013年4月28日 3回京都4日目 4歳以上オープン (国際)(指)(定量)
着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 単勝 | 人 気 |
馬体重 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 6 | フェノーメノ | 牡4 | 58 | 蛯名正義 | 3:14.2 | 6.2 | 2 | 496(+2) | [東] 戸田博文 | |
2 | 1 | 1 | トーセンラー | 牡5 | 58 | 武豊 | 3:14.4 | 1.1/4 | 13.6 | 3 | 460(0) | [西] 藤原英昭 |
3 | 7 | 13 | レッドカドー | セ7 | 58 | モッセ | 3:14.7 | 2 | 29.4 | 6 | 482(0) | [外] ダンロッ |
4 | 4 | 7 | アドマイヤラクティ | 牡5 | 58 | 岩田康誠 | 3:15.0 | 1.3/4 | 21.7 | 4 | 486(+6) | [西] 梅田智之 |
5 | 4 | 8 | ゴールドシップ | 牡4 | 58 | 内田博幸 | 3:15.1 | クビ | 1.3 | 1 | 502(0) | [西] 須貝尚介 |
6 | 2 | 4 | ジャガーメイル | 牡9 | 58 | 戸崎圭太 | 3:15.2 | 3/4 | 48.2 | 8 | 474(-10) | [東] 堀宣行 |
7 | 3 | 5 | マイネルキッツ | 牡10 | 58 | C.デム | 3:15.6 | 2.1/2 | 118.3 | 11 | 506(0) | [東] 国枝栄 |
8 | 8 | 16 | トウカイパラダイス | 牡6 | 58 | 柴山雄一 | 3:15.6 | ハナ | 137.2 | 14 | 516(0) | [西] 田所秀孝 |
9 | 2 | 3 | デスペラード | 牡5 | 58 | 浜中俊 | 3:15.9 | 2 | 25.3 | 5 | 488(-2) | [西] 安達昭夫 |
10 | 6 | 12 | フォゲッタブル | 牡7 | 58 | 和田竜二 | 3:15.9 | ハナ | 71.8 | 10 | 490(-2) | [西] 池江泰寿 |
11 | 6 | 11 | トウカイトリック | 牡11 | 58 | 北村宏司 | 3:16.2 | 1.3/4 | 198.2 | 16 | 454(0) | [西] 野中賢二 |
12 | 8 | 17 | レッドデイヴィス | セ5 | 58 | 北村友一 | 3:16.5 | 2 | 128.6 | 13 | 476(0) | [西] 音無秀孝 |
13 | 5 | 9 | ユニバーサルバンク | 牡5 | 58 | 川田将雅 | 3:16.6 | 3/4 | 188.1 | 15 | 476(-6) | [西] 松田博資 |
14 | 5 | 10 | メイショウカンパク | 牡6 | 58 | 藤田伸二 | 3:16.7 | クビ | 229.7 | 17 | 486(+2) | [西] 荒川義之 |
15 | 7 | 15 | カポーティスター | 牡4 | 58 | 高倉稜 | 3:18.5 | 大 | 51.0 | 9 | 520(+8) | [西] 矢作芳人 |
16 | 8 | 18 | ムスカテール | 牡5 | 58 | 福永祐一 | 3:19.3 | 5 | 48.0 | 7 | 486(+6) | [西] 友道康夫 |
17 | 7 | 14 | コパノジングー | 牡8 | 58 | 国分恭介 | 3:19.4 | 1/2 | 327.3 | 18 | 518(+4) | [西] 宮徹 |
18 | 1 | 2 | サトノシュレン | 牡5 | 58 | 幸英明 | 3:21.3 | 大 | 123.7 | 12 | 478(-2) | [西] 村山明 |
払い戻し
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単勝 6 620 2 複勝 6
1
13300
650
1,5402
3
8枠連 1 - 3 2,710 8 馬連 1 - 6 3,190 9 ワイド 1 - 6
6 - 13
1 - 13930
2,290
3,7507
19
34馬単 6 → 1 6,500 15 三連複 1 - 6 - 13 21,880 46 三連単 6 → 1 → 13 111,830 220
過去のレースの思い出、馬券自慢を勝手に語ってみる企画。
今回は2013年に行われた天皇賞春を振り返る。
この年は前年度の牡馬クラシック戦線をリードしたゴールドシップが単勝1倍台の圧倒的人気(当時現役最強馬とされたオルフェーヴルが回避の影響もあり)。ゴールドシップは前年の菊花賞馬でもあったし、皐月賞と有馬記念も制してすでにG1を3勝する実績。それに対して2010年の天皇賞春を制したジャガーメイル、2009年の天皇賞春を制したマイネルキッツの2頭が実績面で対抗したが、すでに過去の実績という大方の見解を占めていた。ゴールドシップの人気は相手関係に拠る所は大きかったとは思うが、この時すでに菊花賞、有馬記念を含めて重賞4連勝中であり、この勢いそのものは無視できない状況でもあった。
レースはサトノシュレンが序盤から流れる展開を作り出し、2週目向こう正面ではかなりの縦長の展開に。この流れを1人気ゴールドシップ(内田騎手)は後方3.4番手という位置取りで追走。レースは3角手前で一気に動き出す。
後方待機のゴールドシップが3角手前で捲りに出て外から一気に中団まで押し上げる。そしてそのままの勢いで3角の下りに入っていく態勢。これに反応したのがゴールシップを見るような形で後方にいたジャガーメイル(戸崎騎手)で、ゴールドシップの動きに合わせて同じように外から押し上げて行く。さらに3角の下りで中団にいたトーセンラー(武豊騎手)が同じく反応。ゴールドシップの捲りに対抗するように(被されないように)動き出し、トーセンラーとゴールドシップが並んで外から進出。これらの動きに4角手前で反応したのがフェノーメノ(蛯名騎手)で、外の2頭が来るや否や仕掛けて行く。ゴールドシップ、トーセンラーの直後には3角でワンテンポ仕掛けを後らした感のあるレッドカドー(モッセ騎手)も抜群の手応え上がって来ており、4角から直線の入口ではフェノーメノ、トーセンラー、ゴールドシップ、ジャガーメイル、レッドカドーという体制で最後の直線へと入っていく。
ただここからの最後の直線で1人気ゴールドシップに期待の伸び脚は見られない。厳密にいうと4角から直線の入口ですでに一杯になったようにも見えた。結果的に直線入口の時点でトーセンラーを捲り切れず、外からジャガーメイルに交わされ、背後のレッドガドーには内を掬われる感じで直線進入時にすでに5番手。直線もバテずに伸びているのだが、やはり加速感というものがほとんど見られず結果は0.9秒差の5着。ゴール前でジャガーメイルを差し返したのはせめてもの意地を見せた感じだった。
勝ったのは明け4歳馬のフェノーメノ。4角から後続の動きに合わせて自らも動く形にはなったが、位置取りと反応の良さで後続勢を捲り切らせず、尚且つ最後の直線では後続を1馬身1/4突き放しての完勝。重賞はすでに3勝していたし、G1戦に勝ち鞍は無かったもののダービーでハナ差2着、3歳馬ながら挑んだ天皇賞秋は半馬身差の2着。圧倒的人気のゴールドシップの陰に隠れた形にはなったが、同じ明け4歳馬として改めて実力を示した一戦となった。
フェノーメノは次戦の宝塚記念では逆にゴールドシップに完敗も、翌年の天皇賞春も制して天皇賞春の連覇達成。2着トーセンラーは菊花賞で3着の実績はあったもののここでも距離が?という感じだったが意外な長距離適性を見せることになった。もともと京都適性が異常に高かった馬でもあり、この年の秋には距離が半減となるマイルCSを制覇することに。3着のレッドガドーは翌年の天皇賞春も参戦。ただ翌年は全く良い所が無くフェノーメノの1.1秒差の14着敗れる。4着だったアドマイヤラクティはその後のAR共和国杯、阪神大賞典で2着など長距離戦戦で活躍。翌年の秋には豪州のG1(コーフィールドC)を制覇する快挙を見せたが、次戦のメルボルンカップで大敗後し帰厩後に死亡するアクシデントに見舞われてしまう。
1人気で5着に敗れたゴールドシップは次戦で宝塚記念を制して汚名返上。ただ翌年の天皇賞春も7着に敗れたが、2年後の2015年にようやく天皇賞春を制覇する。ただ年々安定感に欠けるようになり一筋縄ではいかない馬だという事が後々に分かることになる。
あと2009年の覇者マイネルキッツ(7着)が当時10歳馬、2010年の覇者ジャガーメイル(6着)が当時9歳馬として参戦していたが、さらにその上を行く馬がいた事をご存じだろうか?
それはこのレースで11着だったトウカイトリックで、ステイヤーズS、阪神大賞典、万葉Sなどを制した馬だが、この当時なんと11歳馬。天皇賞春に限って言えば2006年から2013年まで8年連続出走した馬だった。