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2020/05/01 10:33
菊花賞と天皇賞春の関係性を見る(データ)2
前回の続き
前回までは普通のデータと言える。
ここからちょっとだけ一部分を掘り下げてみたい。
菊花賞好走馬が天皇賞春に出走した場合の内容を見てみる。
2008年 菊3着(0.4秒差) ナムラクレセント 2010年4着→11年3着
2009年 菊2着(0.0差) フォゲッタブル 2010年6着(1人気)→11年16着→13年10着
2010年 菊2着(0.2秒差) ローズキングダム 2011年11着(2人気)→12年15着
菊3着(0.2秒差) ビートブラック 2011年7着→12年1着(14人気)
2011年 菊1着 オルフェーヴル 2012年11着(1人気)
菊2着(0.4秒差) ウィンバリアシオン 2012年3着→14年2着→15年12着
菊3着(0.7秒差) トーセンラー 2013年2着
2012年 菊1着 ゴールドシップ 2013年5着(1人気)→14年7着→15年1着
2013年 菊2着(0.8秒差) サトノノブレス 2014年8着→16年2着
2014年 菊1着 トーホウジャッカル 2015年5着
菊2着(0.1秒差) サウンズオブアース 2015年9着
菊3着(0.7秒差) ゴールドアクター 2016年12着(1人気)→17年7着
2015年 菊1着 キタサンブラック 2016年1着→17年1着
2016年 菊1着 サトノダイヤモンド 2017年3着
菊2着(0.4秒差) レインボーライン 2017年12着→18年1着
2017年 菊2着(0.3秒差) クリンチャー 2018年3着(4人気)→19年10着(4人気)
2018年 菊1着 フィエールマン 2019年1着
菊2着(0.0秒差) エタリオウ 2019年4着
菊3着(0.2秒差) ユーキャンスマイル 2019年5着
見ての通り意外とムラのある成績と言える。言葉は悪くて申し訳ないが、タチが悪いのが人気を背負って飛ぶパターン。フォゲッタブル、ローズキングダム、オルフェーヴル、ゴールドシップ、ゴールドアクターなどが該当する。特に前年度の菊花賞馬は明け4歳の勢いと充実度を買われての人気が多いのだが、結果敗れてしまうというケースは意外と多いように思える。特にオルフェーヴル、ゴールドシップ、ゴールドアクターは血統的なものや、適性面が大きく影響したと思われる。
また菊花賞好走馬が翌年の天皇賞春に出走してまともに好走した例は、2012年のウィンバリアシオン、2016年キタサンブラック、2017年サトノダイヤモンド、2019年フィエールマンくらいしかいない。2年連続で結果を出したのはキタサンブラックとウインバリアシオンのみと言っていいだろう。
ただ翌年に結果は残せずとも2年後以降に結果を残したのは2010年ビートブラック、2011年ナムラクレセント、2013年トーセンラー、2015年ゴールドシップ、2016年サトノノブレス、2018年レインボーラインらがいる。こうなると印象度では菊花賞好走馬は、翌年以降の天皇賞春での期待値が高くなる…という事になる。
今回はあくまで過去10年のデータ上(数字上)の関連性を独自に見てみただけ。これらの要因には京都の馬場、年々のレース展開、世代間のレベルの問題、血統的背景、当時の馬の状態面など様々な要因があるのは間違いない(今回はデータ上の数字だけを見るのでそれらの分析はしない)。ただ数字上では30頭中14頭が菊花賞出走馬、12頭は菊花賞3着以内の実績があったのは事実。菊花賞出走馬、好走馬はやはり警戒すべき馬…という事になるとは思うが、菊花賞好走馬(3着以内)では無く菊花賞出走馬から選ぶとすれば、やはりその年の勝ち馬からの着差が大きなカギを握ることになるとは思う。