日本ダービー　2020　予想

今年の皐月賞は結構ハイレベルな一戦だったとは思う。稍重という馬場状態ではあったが、全体的に流れる展開で3角から動き出すという状況。その中で勝負所から内と外と進路は分かれたものの、結果的に1着のコントレイル、2着のサリオスは3着以下に3馬身半(0.6秒差）をつける形になった。この2頭は後半の持続力勝負で3着以下を圧倒したと考えると、様々な条件が大きく変わるダービーでも結果はそう大きく変わらないようにも思える。
　

ただしやっぱりポイントは距離と馬場状態だろう。距離は正直やってみないと分からない面はあるが、皐月賞がタフな流れでの結果だけにそこまで懸念する材料でもないだろう。そうなると馬場状態だが、皐月賞の1.2着馬は2歳の秋に揃って東京の高速馬場で他馬を圧倒しており、むしろ今回の条件の方が向いている感がある。
　

こうなってくると皐月賞で千切られてしまった3着以下の馬の逆転は結構厳しいように思える。元々皐月賞に出走した馬のほとんどが緩い馬場や速い時計を持っていた馬自体が少なかったという状況であの結果なので、高速馬場になって劇的に上向いてくる馬が果たしているのかどうか…。

　
今回は皐月賞に出てこなかった別路線組で、この組が皐月賞の1.2着馬にどう絡めるかが大いに注目という事になりそう。これらの馬がハイレベルな（になるであろう）一戦で、さらに高速馬場にどこまで各馬が対応出来るのかがポイントになりそう。


やはり皐月賞勝ち馬◎コントレイル中心となる。まぁ皐月賞が厳しい流れの中を大外を回す形で差し切り勝ち。皐月賞で3角から外を回して勝つ事自体が滅多にない事で、さらに後半の持続力勝負で3着以下を圧倒してきたのだから文句は無いだろう。2着馬のサリオスに対しては僅かに半馬身差という結果だったが、こちらは勝負所から大外を回しているのに対して、あちらは内々で脚を貯める形で直線抜け出す格好。後半に使っている脚は明確にコントレイルの方が上のはず。さらに2歳の秋にも高速馬場の東京1800ｍでも強い内容の競馬を見せている（対するサリオスは高速馬場の東京1600ｍで強い競馬をしているが）。今回の出走メンバー内において条件で、不安要素ほとんどない唯一の馬だと言える。かなり人気しそうな感じではあるが、逆らえる要素は極めて少ないと見て本命に。
　

対抗は皐月賞2着○サリオスを。皐月賞は自身は内々を立ち回って直線は綺麗に抜け出したのだが、外から来た勝ち馬にねじ伏せられた感じで半馬身差の2着。しかし全体的に流れる展開の中での結果だし、例年ならば完全に勝ちパターンの競馬での結果。この結果と内容を割り引く材料はないのだが、皐月賞でもやや掛かっている感じで距離的不安は抱えて入ると思う（個人的にはマイルＣに行くものだと思っていた）。ましてや今回は6枠と若干外寄りの枠に入った分だけ評価を下げての対抗評価。
　

皐月賞組でこの上位2頭に食い込めそうな雰囲気の馬はいない。狙うとすれば別路線組だがその中でも▲アルジャンナを推したい。ここ2走がワンパンチ足りないという印象だが、3走前の東スポ杯が今回の◎馬に千切られたものの中々の好内容。◎馬相手に逆転までは難しい印象はあるも、○馬相手ならば適性面で逆転の可能性があっても…？という見立てて3番手候補としたい。
　

後は前走青葉賞でかなり長く脚を使った印象があり、さらに時計面で良さを見せた△ヴァルコス、アイビーＳの内容からも内々で脚を貯めての加速勝負の展開になった場合に出番ありそうな△ワーケアまでを連下候補とて馬券を組み立てたい。
　

買い目：馬連◎-○・◎-▲　3連複◎-○-△流し・◎-▲-△流し