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2020/10/25 18:10
菊花賞 2020 回顧
菊花賞 2020 回顧(勝ち馬のみ)
平均ペースからの後半の持続力勝負。コントレイルはとりあえず無事に三冠馬なれて鞍上もホッとしているところだろうか。勝ち馬コントレイルの偉業は絶賛されるべきではあるが、2着のアリストテレス(鞍上ルメール)のこれでもかというピッタリマーク作戦のおかげで辛勝だったとも見られかねないレース。ピッタリマークでコントレイルと同じように走ることが出来た馬の方も凄いとは思う。
コントレイル 1着 SM3
まずまずの発馬から中団前目の馬群の中を追走。序盤からこの態勢は変わらず、この状態のまま向こう正面へ。ただ道中は常に半馬身外にルメール騎乗のアリストテレスがピッタリマークする格好。3角を迎えて徐々に進出の構え。3角の下りでも絶好の手応えのまま好位集団に取り付き4角で外に誘導。直線入口を4.5番手で迎えて満を持して直線へ。直線序盤でもまだ持ったままで、直線半ばでようやく追い出しを開始。スッと反応して伸びてはいるのだが、直線は序盤からは(実際は道中ずーっとだが)2着アリストテレスがピッタリ喰らいついてきており中々引き離せない状況。最後の1Fからは完全な2頭のマッチレースとなるが、最後まで抜かせることはなくクビ差抑えてゴール。見事無敗の三冠馬となった。
鞍上の福永騎手も結構大事に乗った感じはあるが、ゴール前だけ見ると結構ギリギリという感じの勝利。要は2着馬(ルメール騎乗)にぴったりとマークされ続け、執拗に粘られたからだが、結果的に最後の最後まで2着馬に前に行かさせることは無かった。直線序盤ではすでに追い出しを開始している2着馬に対してこちたらまだ余裕の馬なりの手応えで、実際に追い出されたからの反応と伸びは抜群だった。今回の内容をギリギリの辛勝と見るか、力でクビ差ねじ伏せたと見るかで評価は変わるだろうが個人的には前者だと見る。
クラシック路線が終了した時点での評価として、皐月賞が速い流れからの持続力勝負、ダービーが緩流れからの瞬発力勝負、菊花賞が平均ペースからの持続力勝負で勝利。様々な流れと展開をすべて勝利を収めているし、どういう展開にも対応出来るし、後半の脚も削がれないというのはやはり強みになる。ただ現状としてホープフルS0.2秒差、皐月賞0.1秒差、今回の菊花賞がクビ差(0.0秒差)という結果に対して、東スポ杯0.8秒差、ダービー0.5秒差、神戸新聞杯(中京)0.3秒差であり、左回りと右回りでパフォーマンスの差が少し出ている気はする。もちろん相手関係を含めて馬場状態、距離、展開などの要因もあるが、本質的には左回り、もしくは緩い流れからの加速勝負という形が最も良いのかもしれない。まぁ今回の菊花賞も2着馬を無視して3着馬に対してだけを見れば0.6秒差だし、右回り左回り云々を論じるのは少し無理があるのは承知しているので…。これはすべてはかなり高い次元での話として受け取ってほしい。
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SM3 後半要素の総合力が異常に高く、追われてからの反応と加速力は共に一級品。流れる展開でパフォーマンスを上げる傾向あり
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(完全版はブログ内にて)