15件のひとこと日記があります。
2017/12/24 23:18
ミルコの騎乗〜有馬記念より〜
スワーヴリチャードにモタレ癖はあった。
それを勿論騎手は知っているからこそ叩かれているわけだが、しかしそこだけを気にしていては勝負にならない。
もし修正ばかりに気を使っての騎乗だったら…。
そこは重要なはずだが、頭に血が上っている奴らにそこを冷静に分析出来る力は無い。
とにかく頭にあるのは批判してストレス発散することだけだから。
もし修正ばかり、まともに終えずに不完全燃焼による敗戦をしていたら。
そう。それはそれで叩かれる。恐らく今回の騎乗以上の荒れ方になっていたのは間違いない。
むしろ八百長の疑いさえかける視聴者も多くいたはずだ。
ミルコにとっても想定以上のモタレだったのは間違いない。しかし先にも書いたが有馬という舞台で全てを悪い想定のままに走らせてはとても全力は出せない。
全力でなければ勝てない中で全力で挑んだ結果こうなっただけである。
モタレてからはしっかりと修正していた。パトロールを見返せば明白だ。
手綱で修正しつつあのレベルのモタレ方になると他の騎手が乗っても結果は同じだっただろう。
その上での制裁は、不利を負って馬券を外した人達がいる限り宿命とも言える。
彼らを納得させる為には故意だろうと何だろうと制裁を課す意外に無いわけだ。
しかし調教師への指導も説明に含まれていることは裁定委員の優しさを感じるところ。
今回はミルコだけの責任じゃないですよと、プロの目線でそう伝えているのだ。
知識の浅い者はそれら全てを踏まえて解釈せねばならない。
騎手も関係者のため、自分のため、ファンの為に必死である。
時にラフプレーで被害を被った馬もいれば、真面目すぎる騎乗によって馬券を取れないこともあるのだ。
ラフプレーで文句、勝負より安全だけを気にして負けても文句。そんな都合の良い者がいたとすれば競馬ファンと言えるだろうか?
騎手の思考を路頭に迷わせるだけの身勝手な行為である。
騎手と言うのは勝つのが仕事。安全の尽くすのも仕事。しかしその両極は対の関係にある。
両方を確実にというのは物理的に有り得ないことであり、そこを観る側は少なからず理解する必要がある。
今回のレースに至ってはミルコを叩くべきではない。有馬記念という舞台、スワーヴリチャードという馬だったからこそ。
勝利に貪欲に全力を尽くす意外に答えがあったはずもなく。
ただミルコはこれまでの騎乗の件がある。だから擁護しようにも擁護しきれない部分も出てくるのだ。
今日の有馬記念をどうこうは言わないが、これまでの騎乗、そしてこれからの騎乗を考える責務があろうとも言える。
そうしなければ競馬のいろはも分からないようなキャリアの浅い競馬ファン風情からもここぞと叩かれることとなる。
日本の競馬である以上、極力日本の安全基準に反った乗り方が求められるのは仕方の無いところ。
そこを守っている騎手もいるわけであり、だからこそ100%の擁護は出来なくなるのだ。
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ジョージさん
中山コースに関してはこれはある意味クロスカントリー的て、それはそれなりの存在価値はあると思いますが、G1コースとしては形状に欠陥がありすぎます。東京コースも中山コースもどちらも走る馬を育てろなんてそりゃ無茶な話で、どちらか一つ取れと言われたらそりゃ東京を取りますよ。藤沢厩舎や池江厩舎はあきらかに中山コースを敬遠してるけど、今後この傾向はますます強くなっていくのではないでしょうか。
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ジョージさん
対してロンシャンなどは自然の地形を利用したクロスカントリーみたいなコースなのであり、つまり日本とフランスは同じ競馬とはいっても、実質的には全然種類の違うレースをしているわけです。もし日本の馬で凱旋門賞を勝とうとするなら、それは育成の段階から仕上げないといけないでしょうね。トラックコースで普段練習してる選手をいきなりクロスカントリーでも勝てというのはそりゃ無理な相談です。やはりその点からもオルフェは特別な、例外的な存在でしたね。
しかしもしキタサンだったら・・・・という思いはありますね。あの馬格とあのパワーと万能性は、少なくとも今までのディープ産よりはロンシャン向きだったのではないでしょうか。思いは尽きませんね。 -
ジョージさん
オルフェーブルのように日本の高速馬場で三冠取った馬がこともあろうに凱旋門賞を狙いにいくこと自体が本来は無謀なはずで、ましてやこれに実質勝ってしまうようなレースを、しかも後ろから直線一気みたいなレースをしてしまうようなことは本来は奇跡と言うべきなんですよね。もの凄い馬なんです。
社台も世界中から優秀な繁殖牝馬を集めてこれにディープをかけ続けているわけで、いつか凱旋門賞を勝てる馬も出てくるかもしれません。しかしディープ産駒はダートがまるでダメなように、父サンデーサイレンスほどの万能性はないですね。トラックコースにおける瞬発力王です。 -
競馬男さん
日本の競馬がもう1つ上のステージに進むにはどこかでタフさを兼ね備えた配合パターンが生まれること。
タフなレースの中で瞬発力を保てる馬が勝てるレベルになってようやく欧州のレベルでしょう。
日本馬は海外で相応の成績は残しているけれども、実際勝てたのは本当に強い相手がいなかった時なんですよね…。
残念ながらこれが現実であって、トレヴのような馬が生まれる生産レベル、育つ環境には達していない。
このままディープ産駒一辺倒で行ってもトレヴに勝てる馬はきっと生まれない。
現状のサンデー系ではオルフェが限界だったのでは無いかと。
瞬発力頼りのスタイルが日本のコースをよりトリッキーなものにさせているという支離滅裂な流れ。オルフェ産駒、更にその後継によってどうにか絶ちきってほしい。
あれほどの馬は直近生まれるかどうか…。オルフェは日本の競馬スタイルを変えられる可能性のある宝だと思っています。 -
競馬男さん
理想はキタサンブラックのようなタフな馬を作ることが基盤となることのはずですが、とにかく現状は瞬発力重視。
その総合的に強い馬作りを出来ているのが欧州であり、だから日本馬が挑めば最後の最後で力負けしてしまう。
キタサンのようなタフな馬が増えることで瞬発力だけの馬は勝てなくなる。
つまろ直線よーいドンのレースを減らすにはタフな馬が増える傾向を作るしかないと言うことですね。
しかし今は逆行しており、それも中山コースを更にリスキーなものにしてますよね。
皮肉にもディープの子がまた走るものだから悪循環が続くことになってしまったと言わざるを得ないかと(笑)
そういった意味でオルフェ産駒、後のキタサン産駒等にはどうしても期待してしまいますね。瞬発力とタフさを兼ね備えた馬を多く出してくれないものかと。 -
競馬男さん
調教師が馬のクセを修正出来ず、最終に犠牲になるのは馬であり騎手なんですよね。
前にもリチャードはJCでと書いたことがありましたが結局有馬となりやはり実力通りの力を発揮できず…。
有馬に出すなら有馬に勝てる馬に仕上げるのが調教師の仕事のはずですが、やはり馬は生き物。難しいところですね。
日本のコースは各々クセが強すぎるんですよね。特に中山のコーナー。
それが面白いとも言えるけれども、余りに一貫性が無いと育成が追い付いていかない。
生産にもバラつきが多くなって強い馬より速い馬を作る傾向は年々加速している。
結果としてたまたま生まれたキタサンブラックのような総合的に強い馬が展開を以て制することが出来るようになる。 -
ジョージさん
逆手前のクセを修正させずに右回りのG1に出してきた陣営にも責任がないとは言えない。加えて言わせてもらえれば、中山コースは危険すぎます。朝日杯が阪神外回りに移ったのは当然だし、にもかかわらずまた中山でホープフルステークスをG1に格上げするなんてどうかしてます。
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ジョージさん
はい。そもそも競馬は非常に危険なスポーツなんです。それをだれもがわかって騎手になり、我々も常にその危険性により受ける不都合をわかった上で馬券を買っている。だいたいパトロールを見れば今回の事故が複数の素因によって起きているのは明白で、ミルコは早々に手綱やステッキを使ってモタれを制御しようとしているのも明白です。
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競馬男さん
この度発信した限りです。
因みにルメなんかもラフじゃなくてもやはり未だに外国人騎手扱いなんですよね。
新聞の書き方にしてもネットのニュースにしても、『外国人初の〜』と。
どこか壁を作るのは競馬ファンの質というか、日本人の質でしょうか。悲しくなりますね。
知らず知らず差別していることに気付いていない人が沢山いるわけで。
国籍なんてあってないようなもののはず。生まれた場所が違うだけ。
優秀な外国人騎手は、サンデーサイレンスの人間varなだけの話なんですよね(笑)
別に乗っ取りに来てるわけでも何でもなく。辿り着いて実力通りに活躍しているだけ。
外国人がイチローや香川を純粋に賞賛する姿は美しいじゃないですか。
ミルコなんかも例外じゃないんですよね。
立場が逆なだけで。
イメージの悪い競馬だからこそ同じようにあって欲しいなと(笑) -
競馬男さん
騎手なわけじゃないですか。
国籍の概念なんて意味のないものは外しましょうよと。伝えたいところであっても人によっては伝わるわけもなく。
国籍よりも人を見る。それは競馬以外でも重要なことなんですけどね。
韓国人でも中国人でもそこらの日本人より立派な人は沢山いるわけで。
ミルコをどこか外国人としての目線で非難している人ってやっぱり分かるんですよね。
本当にラフな騎乗の時は責められて仕方ないですけど、馬や陣営、そしてレースの度合いによる過失割合の低い時にまで同じように責められるのは見るに耐えません…。
記事にも書きましたけど、人気を背負った有馬において追わずに進路の修正だけに拘って惨敗していたらそれこそどうなっていたか…。
キタサンを勝たせただのなんだの言われ放題だったはず。
そんな板挟み状態であるからこそ、安直に非難に走る人は余りに幼すぎて。
そこを傍観のままにいることも悪のように感じ