193件のひとこと日記があります。
2012/08/29 19:55
舌戦
札幌競馬終了後にスタンドの改築・付帯施設の工事を2012年10月から2014年6月の期間に行われる前のグランドフィナーレを飾る重賞競走、大変楽しみな札幌2歳Sがいよいよですね^^
既に阪神のメイクデビュー快勝後に放牧に出し、早々と札幌2歳S参戦を予定していたトーセンパワフル。そして直接対決で3着に敗れた後、放牧を挟まずに、すぐに未勝利戦を快勝し、オープン特別コスモス賞に参戦、連勝を飾ったラウンドワールド。
この両雄の再戦で盛り上がりを見せていますが、少し異様に感じるのは、両陣営から出るマスコミへ流れる発言。仕上がり具合や、能力に自信を見せているのは分かるのですが、コメントからは相当な自信が滲み出ている豪語ともいうべきコメントの数々。自信や自負は分かりますが、あまりにも人が謙虚さを無くしてしまう発言、そして発言に多大な影響力を受ける方々がいる時には、紛れが生じることもあるのが、競馬。これは肝に銘じておいて、私も戒めにしております。
普通ならばまだ2歳にも関わらず、あまりにも吹き過ぎに感じるコメントが並びますが、無意識にも火花を散らす舌戦のように感じますね^^
コディーノの陣営コメントが霞むくらいの2強の暫定決着戦という感じが見受けられます。
恐らく調教やコメントの感じから、人気は予定通り、人気順でラウンドワールド、トーセンパワフル、コディーノと予想しておりますが、この人気が実際に違うとなると、枠順の絡み、余程の大口購入ががあるか、絶対に勝てる情報が出回らなどしなければ恐らくこのままと推測します。
両雄の舌戦は、岩田Jの強烈なダメ押しコメントでもはや1番人気は確実でしょうね(笑)それほどまでの豪語、強烈でした^^
そして臨戦過程からも、一般的な見方として能力があっても放牧分の割引のトーセンパワフルと、続戦し3戦を消化、しかも札幌コース芝1800mを経験している強みを考えれば、小回り向きでないことはわかっていても、初戦は実質1本の追い切りで負けたとしても、今回のラウンドワールドは絶対に負けられない、負けてはいけないというのが筋でしょう。
体重減を気にされている方もいますが、施設に限りがある札幌競馬場でも、そこは滞在競馬。
馬体減は意図的に絞ったものか、体調下降などと考える方が無難で、そこはマツパク厩舎調整ミスは考えづらいでしょう。この馬に若干の難点があるとすれば、ディープインパクト産駒の早期に使い過ぎの点。ここを勝てば確かにしばしお休みの予想はつきます。調べてはいませんが早期にこれだけ使い込んだ有力ディープ産駒は前例がないはずなので、ここはその点には注目しています。
私が個人的に注目している点は、むしろトーセンパワフルの調整です。今までならばトーセンパワフルのような調整過程は、レースを走る前から断然不利は歴然です。(ロジユニヴァースの鉄砲駆け実績はありますが、後のダービー馬という実力を考えれば、当時はあまりにも相手関係が今年とは違いすぎます)約3カ月振りの実践ですから。鉄砲駆けが効く馬だとしても、実践を使っていない不利は大きいはず。
しかしです!現在の社台グループの育成施設は日本一どころか世界でも有数の育成技術、施設にまで格段に成長しております。施設面では外厩に当たる社台Gの育成施設の凄さは歴然、バリエーションも豊富で、ウッドチップコースも坂路施設もあります。約3ヶ月の休み明けが、果たして本当のハンデなのか・・・。むしろ充実した育成牧場で、育成技術で格段の進化を遂げている外厩は栗東ならばともかく、札幌滞在組よりもむしろ上の見立てもできます。
10年前ではあり得なかった、育成牧場の革新、育成技術、育成スタッフの眼を見張る進化のカタチは、このトーセンパワフルとラウンドワールドの個体能力とともに別の要素も含む戦いでもあります。
もしトーセンパワフルがラウンドワールドを負かせば、ラウンドワールドに余程格段の進歩、成長が無い限り、皐月賞では圧倒的有利、展開が向いても、ガチンコ勝負では負けないという暫定的な結論が導き出せるほど、むしろ今回の正念場は負けが許されないラウンドワールドなのかもしれません・・・
個人的には大箱コース、4コーナー辺りで見せるズブさこそ直線のエンジンの点火の一呼吸に見えるラウンドワールドに府中では軍配を上げたいですが、負けて強しはトーセンパワフルとの力差を感じさせる表現になってしまいますね。
この両雄の対決はダービーまで続くのもドラマがありますね^^
果たして結果はいかに!