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2012/11/14 21:15
指標
札幌2歳Sをあまりにも強烈なインパクトで快勝したコディーノ。レース後も藤沢センセのコメントには「牧場からは”レースを使った(直後の)馬ではないみたいだ”と報告を受けている。獲物を襲うような雰囲気があった」とありました。
恐らくあの競馬でも全力を出し切っていないコディーノ。その心肺機能の強さには驚かされます。
今回は札幌の覇者として、いよいよ府中でお披露目となる大事な一戦になるのですが、既に断然人気で一強の扱いをされているようですね・・・
以前血統や気性などの問題もあったと思いますが大成出来なかった超大物レッドバリオスの背中を大絶賛したあのウチパクをして「騎手なってからこれほどの乗り味の馬は初めて」と言わしめた同厩の大物レッドレイヴンも出走予定ですが、
「馬が勝手に反応してくれたし、これで十分。現時点ではコディーノ10+ 件のほうがレベルは上だけど、まだまだ先がある馬。どれだけ食い下がれるか楽しみ」と、跨がった内田博騎手戦前からコディーノにはやはり一目を置き現時点では、馬の完成度という点では完全お手上げの白旗状態。
デビューから手綱を執る横山は「仕上がりは順調。若いからどうなるか分からないが、まだ成長する。来年になったら、もっと良くなる」と今後に期待。
坂井千明さんの札幌2歳Sの追い切り診断によれば・・・
コディーノは力強さがあるし、体を使って気分良く走っている。今の時点では何も言うことはないね。2歳だとまだ子供っぽさを見せるものなんだけど、この馬の場合はまるで古馬のように大人びた走りをしていて、逆を言えばあまりにも完成され過ぎている感じ。今のうちは良くても、これから成長するのか不安といえば不安かな。ただ、今回の走りに関しては優秀だから、有力の1頭だろうね。
つまりノリちゃんと千明さんの言葉を単純に読めば現時点の完成度は明らかに他馬よりも上。もしただの完成度の高い早熟でなければ、この馬は既に成長力さえあれば化け物のレベルにあるということが言えます。
この馬はパドックでも特段別次元と言えるほど他馬よりも札幌2歳Sでは全然抜けている印象はありませんでした。
ただし走らせると明らかに他馬と一線を画す、滲み出るオーラ、風格がありました。画像で見ると物凄いのに、パドックで見ると抜けて良く見せるまでの圧倒的な存在感はまだない(笑)
牧場時代から相当目立っていて、クラブの募集も直ぐに満口になったというコディーノ。ローズキングダムタイプなのか、それとも相当奥があるのか・・・。その指標は今回の東スポ2歳Sで示されるはず。
レース回顧でも千明さんは・・・
乗り役の指示に素直に応えるんだから、馬に関しても注文をつけるところはひとつもない。逆に、2歳のこの時期にこれだけ馬が大人びていると、これから成長するのかどうか不安になるんだ。現時点の2歳世代では抜けた存在だし、このまま順調に成長してくればいいんだけど…。ちゃんと成長さえしてくれれば、三冠制覇も夢ではないほどの器だと思うよ。
これはリップサービスがあるにしても、順調に成長してくれさえすれば・・・というなかなか上手くはいかない馬の難しさを表していると思います。
さて肝心の状態ですが・・・現時点で、この次元の資質がある馬には重箱の隅を突く形になってしまいますが、美浦に入厩後の状態に関して、実はマスコミ情報とは別に、正直あんまりいい情報をずっと聞いておりません。
それは時計の出し方からも明らか。美浦に帰厩した頃は、初めての環境にイライラした面を見せていたが、徐々に慣れて落ち着きが出てきたとのことですが、ずっと言われ続けていたのが、体をずっと細く見せていたこと。
正直言いまして、他馬との比較ではなく、コディーノ自身の状態に関しては、素晴らしい仕上げでも絶好調でもなければ、とてもではありませんがいい状態ではないはずです。これだけの馬ならば順調に行ってさえいれば大丈夫でしょうが、恐らく可もなく不可もなくという至って普通の状態だと思います。
決して勘違いなさって欲しくないのは、本当に脚元の不安や爪など悪い状態ではあれば出走させるわけがありませんので、くれぐれも誤解をなさらないでください。
この状態で果たしてどこまで力差を見せられるか、それとも取りこぼしてしまうのかが問題になると思います。
とにかくこの馬に関しては、まだデビューしてから全く調教でいじめていない、藤沢流の本当の意味での強い負荷を全然掛けていない状態のソフト仕上げです。
これからどんどん名乗りを上げてくる大物達に対して、どれだけのノビシロを残せるか・・・大変興味深い一戦になりそうです^^