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2017/02/18 12:57

2013年8月22日

確か木曜日だった記憶がある。

夏の第95回全国高校野球選手権決勝が行われた日である。

初出場の群馬代表前橋育英は、初戦で岩国商業に勝つと、樟南、横浜、常総学院、日大山形と立て続けに撃破。優勝するには最も過酷とされる、大会5日目の第一試合から登場し、あれよあれよという間に決勝へ駒を進めた。

相手は宮崎の延岡学園。こちらは5日目の第三試合(この試合から二回戦)から登場し、初の決勝進出。
定刻の12時、プレイボールが切って落とされた。

当然私は出勤日。しかも新機種の立ち上げがあったばかりで、かつ夏休み開けの繁盛期。忙し過ぎて休暇等とる余裕すらなかった。

当然仕事の最中に携帯で確認、なんで出来るはずもなく、試合の情報はシャットアウトしていた。

職場では私が試合の結果を先に知りたがらない事をしってる連中ばかり。そもそも野球自体に興味がある奴が少ないけど…。

仲間連中も当然その事は知っている。2時半より少し前だったと思う。最初のメールが来たのは。

『最後まで手に汗にぎる展開、本当に良い試合だった』当然結果は書いていない。次のメールも『最後は見ていられずテレビを消した』とか、どちらとも取れるような内容。次第に弱気になる。仕事もマトモに手に付かないので、「負けたんだ。良いじゃないか準優勝でも。」煮え切らないけど、肝を固めて仕事に打ち込んでいた。

そのメールが来たのは夕方の休憩の直前だった。大学時代の悪友。講義をサボってよく奴とは夏の予選を見に行ったものだ。そいつから何年ぶりかのメールだった。

『おめでとう。群馬は決勝は無敗だな』

刹那、曇る視界。『涙で画面が見えんよ』 そうメールを返したのを覚えている。

その後の記憶が曖昧。仕事を終えたのは確か9時を回っていた。ただあの瞬間だけは未だ忘れられない。

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