296件のひとこと日記があります。
2012/10/04 00:13
競馬と運
「運」なんてものが本当に存在するのか、競馬を通して透かして見ている、なんていうと格好がいいけれど、今のところまだ分からない。勢いや波とかいうものも、単なる偶然なのではないかと、一度ゼロベースで考えてみる。もちろんそれは今日がまだ水曜日(実質木曜日)だからで、金曜日ともなれば気もそぞろ、行いをよくすれば的中率が上がるのではないかと、急に道の空き缶など拾ってみたりする。
毎日神棚に柏手打って祈願し、人のために労を惜しまず働き、おばあちゃんには座席を譲って親には孝行していれば、馬券は当たるのだろうか。いやいや、そもそも博打で儲けようなんて下心がもう神仏からは遠ざかってるよ、と、それを言っちゃあおしまいなのだが…。
博打で蔵を建てた人はいないというが、一戸建てくらい買った人はそれなりにいるそうな。俺が最近ちょっとだけ話を聞いた人は、わずかなアルバイトとスロットの収益だけでこの数年を暮らしているそうだ。
おっと話が逸れてしまった。「運」はどこにあるだろう。
経済的に極限まで追い詰められた男が、闇金融から借りた最後の生活資金30万円を一頭の馬に賭ける。もし自分にまだ運が残っているなら、きっとこの馬券は当たる!オッズは低いが、ダントツの一番人気。そこからうまく転がして…。
男はギリギリまで悩んでから販売機へ。目をつぶって馬券を掴み、馬番を何度も口にしながら、場外馬券場のオーロラビジョンを食い入るように見つめる。まもなく旗が振られ、いつもどおりレースが始まる。
…しかし悲しいかな、堅いと思っていた馬はテンを飛ばしすぎ、見たこともないハイペース。完全に折り合いが付いていない。四角で他馬にドバドバ抜かれてゆく。勝負はあっけなく決まった。
一方隣では、数百円で遊んでいる初心者の若者が、百円で買った三連単で万馬券を的中させたと叫んでいる。
やっぱり運なんて存在しない。男はこれで俺の運命は決まったと絶望し、ベンチで呆然と天井を見上げる。そして最後の名残に、虚ろな目で己の買った忌まわしい馬券に目を落とす。
「あっ!」
自分の買った馬じゃない!男はマークシートのレース番号を塗り間違えたのだ。慌てて競馬新聞を拾って読む。ああ、しかしなんということだろう。男の買った馬の人気は下から三番目。お世辞にも強そうだとは思えない名前。成績は目も当てられず、もう見るまでもない。強豪がひしめく馬柱。もうだめだ。しかし、男の思いとは裏腹に、レースは始まっていた。
男はずっと下を向いて耳をふさぐ。見るだけ無駄だ。
神も仏もあるものか。博打でどうにかしようなんて、そんな甘い話があるわけないだろう。俺はいつもこうだ。大馬鹿だ!もうあてはなにもない。誰も居ない。
そのとき、場内にどよめきが起こった。
尋常ではないざわめきに、男はつい画面を見てしまう。
男が買った馬の名は、「ネコパンチ」
第60回、中山競馬場、日経賞。
単勝167倍、後にまで語られることになる劇的な大逃げ勝利の瞬間だった。
なんて、そんなお話もどこかにはあるのかもしれません。
なんとなく「運」はいつもそこに居て、自分に夢中になってると見えなくなってしまうようなものなのかもしれないと思ったりする。
ああ、今週は日曜日に行ける。どうなることやら。
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大杉馬連さん
情熱の薔薇さん、コメントありがとうございます!
「運」自体はかならずあるように思えますね。
ここぞ、という時に運よくうまくいく人とはどんな人なのか?
行いがいい人なのでしょうかね。
でも、今日道端の空き缶を拾ったから明日100円拾うというわけではありませんもんね。
でもなんとなく、運は生命力の強い人、というか、逆境でも平気でいられる人のところへ寄っていくのかな、なんて思うこともあります。
よく「運を使い果たした」と言っている方がいますが、運は目に見えないものなので、実は無尽蔵にあるのではないかと思います。だから運の機嫌を損ねないためにも、毎日明るく、運が寄ってきそうなやつになれたらいいなーと思って生活しています。
週末近づいてきましたね!
めげずに大当たり、めざしましょう!(笑) -
情熱の薔薇さん
おはようございます。
運
ってありますよねー。
何かが、イイと何かがダメ。
そんな感じがします。
よく言う、生まれ持っている運の量はきまっているのでしょうか…。 -
大杉馬連さん
のど輪だ田上!さん、いいね!ありがとうございます。
励みになります。週末が待ち遠しいです。 -
大杉馬連さん
彗ちゃんパパさんはじめまして!
熱いコメントをありがとうございます。嬉しいです。
あるんですね、そんなことが。
「運」や「ラッキー」が存在するならそれは競馬だけではなく、生きていくうえでとても重要で、生きる楽しみが増えることですね。
自分の人生に、そういう瞬間が訪れる楽しみもあります。
今年から馬券を始め、まだまだ右回りも左回りも分からぬ身ですが、自分の「運」を最大限全開にして、今週末も挑みます。
競馬はいろいろなことを教えてくれる博打ですね。 -
のど輪だ田上!さんがいいね!と言っています。
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彗ちゃんパパさん
つづきです
近くにいたおじさんに 今のは8枠入んなかった?と聞くと
オジサンが「そうだよ2−8になった」と言うので
やっぱり入ったんだよねと思いなおして ポケットにしまいこんだ馬券を
見ると1−82−84−85−87−8としっかり3千円買っていたのでほっとしました!
おじさん当たったよ 3千円しか買ってないけどね と言うと
大声で 兄ちゃん3千円も取ったのかと叫ぶんです。
だからオジサンに 本命なんだから誰でも買えるよこんな馬券は!と少し自慢げに言うと
またおじさんが大声で (;`O´)oコラー! 馬鹿野郎!無印同士が本命か!と言うので
おじさんに新聞を見せて ほら本命でしょうと言うと
ふざけるな!これは昨日の新聞だろう!と言われて今度はこっちが
びっくりw(゚ー゚;)wワオッ!!
結局は2万8千円の配当が付いて84万円頂きました!
オジサンにも1千円ご祝儀あげました\(^▽^) -
彗ちゃんパパさん
はじめまして!
いきなりですが、運勢は存在しますよ(*´∇`*)
詳しくは言えませんが本当のことです!
文章を読んで思い出したのですが数年前の日曜日の事です。
その日は珍しく日曜日に仕事の予約があり、夕方近くまで店にいました。
お客様が帰った後、競馬があったんだと思いだし いまなら最終レース間に合うなと思いウィンズに行った時の話です。
途中にある弁当屋で新聞を購入して、歩きながらレースの予想を
して〆切5分前に何とか馬券を購入しました。
結局は新聞の本命を特券(懐かしい言葉)で3千円づつ5点買いしました。
本命でも人気は分かれていたので当たれば4〜5万円になる筈でした!
直ぐにレースが始まり見たのですが、僕の買った馬は名前も呼ばれ事も
なくレースが終わってしまいました!
でも欲しかった!ピンクの帽子が交わしたと思ったのに
ホントかいな!と思い近くにいたオジサンに
今のは8枠が入ん