296件のひとこと日記があります。
2012/11/13 22:12
あいまいな馬券
あいまいな馬券しか買えず
あいまいな馬券を持て余し
お前はいつもレースに釘付け
疲れ果ててもうやめられない
フェードアウト/INU
パンクバンド「INU」1981年のデビューアルバム「メシ喰うな!」の記念すべき一曲目。歌い手は町田町蔵(現町田康、芥川賞作家でもある)、当時19歳。才能が尖りすぎて誰も近づけない雰囲気を放つ。
実はこれ、パロディで、あいまいな「欲望しか持てず」、「テレビ」に釘付けなんですが。
こんなマイナーなこと書いて誰が分かるのかと言うと、フォロワーさん(友だち)に、このアルバムのジャケットを使っている方がいるので。最低一人は分かるなと。最初はびっくりしましたね。
さて、あいまいな馬券とは何か?
それはやはり、本命を狙うでなく、大穴を狙うでなく、一番人気周辺を軸にしながら小穴、中穴を、特に根拠無く、くればいいかなくらいの気持ちで混ぜて買ってしまう馬券ではないかと、一応定義できる。
確実な馬券というものはこの世に存在しないので、これは最終的に個々の判断ということになるが、やはり後で「あれはあいまいな馬券だったな」と後悔することは避けたい。負けるなら、自分のスタイルを崩さず、緻密な検討と直感で納得して買った馬券で大コケしたい。負け方にさえ「風格」というものはある。成功者、勝者が風格を出すのは簡単だが、失敗者、敗北者が風格を出すには相当の胆力と、長い時間で物事を捉える鋭い鷹揚さが必要になってくる。ゼロになったときの振る舞いに、人間の本性は出てしまう。
本当は俺も、不良馬場の田んぼダートだけ狙って三連単総流しあたりやってみたい。
しかし、結局種銭の多い者が総合的に勝つ博打、それをひっくり返してやりたいのが本当のところ。どうすりゃいいんだ。
特に関係はないけれど、一回、4倍台前後のオッズが五頭いて、あとはかなり離れたオッズのレースがあり、何も考えずに五頭ボックスにして買ってみた。
外れた。
やっぱりそうか、と思った。
でも、今買っているやり方だって、考えに考えた挙句、結局これと同じことをしているんじゃないかと思うことがある。
時間をかけて調べたことが何の意味もなく、その場で何となく買った馬券が当たる、なんてことは当たり前。だからといって何のスタイル、支柱もなしに競馬なんて続くもんじゃない。悔しさをバネに時間を惜しまず、そして最後はパーッとやってみたい。
そうしないと、大きな馬券は取れないと最近思う。
ある程度ガードを固め、収支を考えた式別で買う。それはいい。でも一発を狙うには、もうワンパンチ足りない。勝っても最高数万円かな、と、気付くとそういう馬券になっている。
週末に10円でも、必ずプラスにして年間それで通したら、それはそれでものすごい博才ということになる。
しかしでもそれでも、99回の負けを、1回の大勝利でうっちゃり放り投げ大逆転!
これに憧れないと、ただの無難な競馬ファンになってしまう。
人生はいつもどうなるのか分からないけど、こんなラッキーもあるぜと、実感したい。ハッピーエンドを信じている。
投資として捉え、リスク配分がどうのと無機質になるのも嫌だ。
ギャンブラーは、というか俺は、欲張りなんである。
どうすればいいのか、結論は、今のところ、「計画的な無謀さ」を持つしかないということになっている。
めったやたらに穴馬券ばかり買いまくっても自滅するだけ。
だから、我慢するところはじっと我慢する。そうして、理由は何でもいい、これだ、と思ったレースで練りに練った無謀馬券を買えるだけ買う。無謀にだって品格はあるだろう。それなりの資金も必要だろう。エレガントに馬鹿。それができるならもう、競馬を通り越して生活そのもの、人生そのものからして突き抜けて楽しい人になっていると思う。
えー
ということで
穴馬情報まってまーす!
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大杉馬連さん
白うなぎさん、こんばんは!
作家に見えますか?
ええ、雑誌にコラムの連載を何本か…なんて(笑)
一番うれしい最大級の賛辞をありがとうございます。
僕は一般ルートをはみだしてぶらぶらしている謎の男です(笑)
書くのはすごく好きですね。そっちで生きて行きたいな、と思っています。
競馬は深いですね。人によって持論が違うのも面白いです。
原因と結果がつながっているようでもあり、まったくの偶然のようでもあり。
「運」て本当にあるのかな?など、色々なことを考えさせてくれます。
こういったコメントを読ませて頂くたびに、配当以上の金の鉱脈を見つけた気持ちでいっぱいになります。
これからもお気軽にどうぞ! -
白うなぎさん
すごい文章力ですね。作家ですか?競馬は深いです。
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大杉馬連さん
のど輪だ田上!さん、こんばんは。
いい予感ですねー。腰がくだけて係員のおじさんに抱えられながら救護室で「救心」飲みたいですね。
のど輪だ田上!さんのお話を聞いて、なるべく騎手に注目するようにしてみると、経験のある騎手に比べ、減量騎手はやはり勝てなかったり、かと思えば馬券に食い込んだり、騎手のみで馬を選んでみるのも面白そうだなと思いました。今乗れている騎手が人気の低い馬に乗っていたら、ん?何かあるなと思いますしね。
次回は思い切ってスタイルの全然違う買い方を試してみようかなと思います。 -
Sparklehorseさんがいいね!と言っています。
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のど輪だ田上!さん
おはようございます。
馬連さんは近いうちヘナヘナ〜って床に座りこんじゃうくらいの爆穴馬券とれますよ、きっと。
なんかそんな予感がします。
たまには最後の1頭は騎手で選んでみるとか。
騎手買いは殿人気とか平気で拾えちゃあますからねぇ。
邪道ですけどね。
自分は騎手買いが一番穴拾えると思ってます。 -
大杉馬連さん
おお、分かる人!(笑)
偶然開いてみたら時間がピッタリ。
確かに探すというのは無理がありますね。
無印ばっかり毎回買ってればいつかは来るかもしれませんけど、結局資金力の問題になってしまう。
「自信があるのに評価が低い馬」これいいですね。
その自信の明確な根拠をつくるためには、長く馬を見ていく必要がありますね。
情が鍵を握る博打でもありますね。
自分は穴馬券を買ったつもりはないのに、気が付くと自分が追いかけていた馬のオッズが上がっていて、結果的に穴馬券になっていた、なんてこともありそうです。
野心と情を腰に二本差してぶらぶら楽しみます。 -
はるるんさん
その分かる人です(笑)
穴馬ってのは穴を開けるからら穴馬なんで、探す方が難しいですね。それに自分では自信がある馬だのに評価が低いために穴馬になったりとか。
自分は穴馬を選ぶ時は勘の部分が占めてますが(笑)
穴馬ですか?
穴馬までいかないですが、もう一回サダムパテック買います。
穴探すなら情も大事です(^^)