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2012/11/24 21:36
JC特別対談〜社長と秘書〜その1
社長「新入り秘書の新堀君、ちょっといいかね」
新堀「はい、社長、何かご用命でしょうか」
社長「うむ。君は明日が何の日か分かるかね」
新堀「明日ですか?ええ、そういえば家内との結婚記念日でして、えへへ。ちょっと熱い夜を…社長よくご存知で」
社長「違うの。それ全っ然違うの。大ヒントをあげよう。JC。こりゃもう答だな」
新堀「さて、JC…女子中学生ですか。社長、まずいですよ。お孫さんが来年中学生だっていうじゃありませんか。わたくしも嫌いなほうでは…おっと何でもございません!」
社長「人選を誤ったかも知れんな…。競馬だよ競馬!君も少しはやると言ってたろう」
新堀「社長も人が悪いですねえ。ジャパンカップでしょう。分かっていますよ。これでも今年の一月から、週末は東スポに火を付けて暖を取っていますからね。外れて悔しいので」
社長「それもどうかと思うが…。ところでこれを見てくれたまえ」
新堀「ははあ、netkeibaですね、わたくしも愛用しております。いいね!とファイト!の対応に苦慮しております。あれ一体どう返したらいいのでしょうかね?」
社長「それは私も悩んでおる。ところで、ここだ。このジャパンカップのオッズのところ、ここを見てどう思うかね?」
新堀「は、近眼なものでちょっと失礼します。ふむ、昨日とそう大きな変化はないように思えますが。実力馬が順当に人気、ともすれば堅く収まりそうですねぇ」
社長「君の目は節穴か。この面白鼻眼鏡ゴルゴ13バージョンでも付けてたほうがいいんじゃないかね。下だよ、下のほう。よく見たまえ」
新堀「かしこまりました、下のほうですね、あれ、全然見えない」
社長「本当に鼻眼鏡かけるやつがいるか馬鹿!最下位人気を見てみい」
新堀「はっ、ただいま。ええ、オウケンブルースリ。牡馬7歳。中高年の星ですね。しかしもうこのようなビッグレースで馬券になるには…わたくしアルゼンチン共和国杯で真っ先に外しましたし」
社長「はい減俸二ヶ月」
新堀「社長!そ、それだけは!何かお気に障ることでも?」
社長「気に障りまクリスティーだよ。こないだ孫が言っておった言い回しだが。なぜ日本の名馬が最下位人気でなければならんのだ。私は外国から来おった賞金目当てのお上りさん馬なぞ即座に切り捨て御免だったわい」
新堀「しかし社長、ここはデータ的にも、最近の調子から見ても致し方ないのでは?東スポも無印でしたし」
社長「はいボーナスカット」
新堀「社長!度々の失態、切腹してお詫びいたします!ひらに!ひらに!」
社長「…まあ、君のような若いものがそう言うのは仕方がないところだろう。私も、馬券になることはまずないと思うておるよ。しかし、だ。無事に一周回って掲示板でも確保するなら私は満足なんだよ。いや、怪我がなければ。無事是名馬。競馬にはそういう長い付き合いから生まれる見えない絆というものがある。だから何があろうと、今夜牡蠣とかにあたって即刻入院しようとも買うことに決めておる」
新堀「ははーっ、社長のどこまでも奥深い洞察、煌く慧眼には心服の至りでわたくしもう平身低頭、あ、後光がまぶしい!(さては今日の東京メインで無印にやられたんだな…)」
社長「そこまでわざとらしいとかえって清々しいな…。ところで、君の本命はどの馬かね。忌憚なく意見を聞かせてくれたまえ」
新堀「恐悦至極に存じます。そうですね、騒いで騒いで、さいごはアッサリ、オルフェーヴルに決まるんじゃないでしょうか。宝塚記念ではずいぶん小遣いを頂きましたし」
社長「なるほどねぇ、私もオルフェ君は好きだよ。池添君も色々思うところがあるだろう。凱旋門賞から直行は厳しいかもしれんが、まず馬券は外さないだろうな」
続く。